遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 これ、いただくわ 〜 その2

きもの道楽なんて、ほとけさん供養一筋の母に、なんていうべきか。

いや、自分の金で何を買おうと勝手なんだが、着物の保管場所を実家にしている以上、いつかばれる。

だったら先にこういうのだ。


「あのさ〜、白大島、買ってもいいかなあ」


少々ぼんやりし始めているばあさんだが「大島」という言葉には反応するのだ。


生まれ育った南州の血が、そうさせるはず。


「ムスメの頃さあ。大島の縦横は買ってやれない。白はもっと買えないって言ってたじゃん。78万の値札がついてて、それが25万になってんだよ。買おうと思うんだけど、どうよ」


「25万? 安い。買っといで!」


じつは、おかあさん。

もう買ってしまったんです。




↑エンピツ投票ボタン




2003年02月12日(水)



 これ、いただくわ

また、やってしまった!>散財。


何を買ったかというと、「白大島」だ。

大島紬といえば、泥で染めるから、だいたい黒っぽい感じの仕上がりになる。
ところが「白大島」っていうのがあるのだ。


わたしの母は鹿児島だから、大島を購入するには呉服屋経由ではないルートがあって、ムスメの時分から大島とはなんぞや、という話はくどいくらい、聞かされてきた。

ところが、母のへそくり程度では、わたしのために買えるのは、大島の横絣が一反だけ。
精一杯張り込んで、まだ見ぬ夫のためにも男物を一疋追加。



縦横の絣は高くて買えない。

白大島も高くて買えない。

つまり、白大島の縦横なんて一生あたしにゃ縁がない! と思っていた。


見つけたのは、上のムスメの同級生の子を持つ呉服屋の在庫一掃展示会。

最初は「白大島」は、まあ贅沢だから、よそうと思い、\56,000. の八寸帯を買って、仕立てを依頼して帰宅。


ところが時間が経つにつれて、いくらなんでも今後あんな値段で白大島が売られている場にたちあうことはなかろう、と思えて仕方がない。

うちのばあさんが泣く泣くあきらめたものが、PC1台分くらいの値段で手に入る。



どうしよう。

どうしよう。

どうしよう。


どうする? やっぱ、買い、だよな!


芸人の恵俊彰の実家の作? 「恵特製本場大島紬」と織り込んである。

彼の実家は、大島の職人さんなんだよね?


大島って普通のものでも、軽の新車くらいの値段だろ?
PC1台プリンター付き、くらいの値段なら買っても罰はあたるめえ。


これに合わせる藍染めの帯もスキャナくらいの値段。

デジカメより、うんと安いってこと。
あ、\15,000. だったんすけどね。

くすんだ赤い色の帯締めは\5,000.


最初に買った八寸帯はキャンセルした。



↑エンピツ投票ボタン






2003年02月11日(火)



 至上命令

いはらと出会って満3年。

あたしはやせなきゃならないのです。


至上命令なんすよ。

理由はここに書く必要はないのだが、とにかく、あたしはやせる。


いはらのために。


ところがだ、ダイエットを3年も続けてるとカラダが順応してしまい、少ない摂取カロリーでも一向に脂肪が燃えなくなってきている。

いわゆる基礎代謝の低下だ。


今までやせるためにはかなりの時間とお金をかけてもきたが、ついに悟った。


お金をかけても駄目だってことに、気付いたんだ。


かけるべき労力は運動に費やすべきなのだ。


楽してやせるなんて、何かアヤシイものを売りつけようっていう魂胆でしかなくって、現実にはありえなかったのに、なんでバカな夢を見てたんだろう?


あああ、もったいない。


でもいい。

もう、あたしは変わる。

今までだって強固な意志は堅持してきたんだ。

ときどき揺らいでお菓子ばくばく食べたりもしたけどさ。


ずっとずっと頑張ってやってきたことをそのまま続けるだけだ。



↑エンピツ投票ボタン



2003年02月10日(月)



 ものかきの看板

ひとまず看板はかかげてあるのだ。

何を書くか、なのだがな。


短詩「系」のデビューはすませてもいるのだ。

短詩「型」じゃねえな、最近は「系」だろうよ。


つか正確には、短詩型文学「系」。


どうでもいいじゃん、そんなこた。


で、仲間の中に短歌、俳句、川柳の垣根を取っ払って、読んだり書いたりものをいってるおばさんがいる。

先日ちょっとした集まりの時、雑誌に載せたあたしの『犬の日常 #4』をぱっとみて


「あなたはカタチはどうあれ、短詩でいくのよね」

「575や57577だけとは限らないのよ」

「有季、無季、定型、不定型……、もう、入り乱れてるの」

「77句って知ってる?」



だからあたしの



    見えない鎖につながれている



    あなたは誰を愛しているの



こんなのだってみんな77句になっちゃうのだ。




↑エンピツ投票ボタン



2003年02月09日(日)



 B面の2曲め

あたしは自分をアナログのレコードになぞらえる。


あたしにはA面とB面がある。


両方あって1枚のレコードになる。

両A面でもいいくらいだけど、B面にはB面でなければ表現できない曲を吹き込む。


子どものころはレコードしかなくって、ドーナツ盤くらいなら毎月のおこづかいでなんとかなるが、アルバムを買うのはなかなかそうはいかない。

お年玉とか、臨時のご祝儀をなんとか捻出しなくちゃなんない。


アルバムのB面の2曲めにどんな曲を持って来るかで、そいつのこころざしがはかれるって思ってた。


生意気なやつだった>ガキのころのあたし。




↑エンピツ投票ボタン




2003年02月08日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加