遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 脱ぎ散らかす

洋服を脱いだあとってたいしたことないが、きもの一枚脱いだだけで散らばる紐はとぐろをまく。


むかしの人だってこんなとぐろのムコウに肌を見せてるおんなを見たら縛りたくなっただろうな。



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2003年05月21日(水)



 久女 その2


足袋つぐやノラともならず教師妻


ってのもある。


誰もがノラには、なれやしない。


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2003年05月20日(火)



 ひも

花ごろも脱ぐやまつわるひもいろいろ


杉田久女


きもの脱ぐ時ってなんか



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2003年05月19日(月)



 久留米絣



久留米がすりの単衣。

ふだん着なのにめずらしく白足袋をはいて。




山ぶどうの、蔓を編んで台にした下駄。

下駄の歯@かかと はヒールみたいにカーブしてる。

鼻緒は黒地にベージュで梅もようの印伝。





絣もようのアップと半幅の博多帯。


2003年05月18日(日)



 酒の上の話

こんなマイナーでちんけな職場にやってきた優秀なMr.マッキントッシュ。


思ってることはつい口にしてしまうアタシは、その彼に最初の宴席でこう言った。


「どうせ、二、三年で出世して、ここからいなくなっちゃうんでしょ」


まあ、酒の上の会話ってことでその場で反論はされなかったが、やつはそのことをずうっと根にもっていたらしい。


二度目の宴席であのセリフだけはいまだに許せないと、こう言うのだ。


転勤したてで、右も左もわからないやつをあたしはずいぶん助けてやってるつもりはある。


でも、あの言葉だけは許せない、と。


そうか、そんなにご立腹だったのか。


でもよ、それは偽らざるアタシの本音よ。


最初から本音を聞けたことをありがたく思うべきだ。


「自分はいつだってここが最後の職場と思ってやっている。通過して上に行くかどうかは自分が決めることじゃない」


それはつまり、自分を評価する他者が多いことを自覚してるな、おぬしは。


通過して行く客人を誠意でもてなすほど、広いこころはあいにく……。


辺境にあるちんけな職場に長くいるとな、偏狭な人間になるのだよ。




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2003年05月17日(土)
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