遠距離M女ですが、何か?
井原りり
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非日常
一日遅れで乾電池とコンドームを用意した。
即「いま、どこ?」と訊かれる。
きたきたきたきた〜っ!
なんと勤務中で、部屋にはアタシ一人しかいなかった。
「じゃあ、入れて」
あ、どっちに入れるんだろう?
自分で勝手に判断するより質問。
「どちらでも。両方でも」
なんかどんどん気分が「淫」に堕ちていくので、トイレなどにこもらず、そのまま下着をめくって、体内に挿入。
まずは前。
そしてゆっくりと指で広げながら後ろにも。
静かに椅子に腰をおろす。
バイブ着信にした携帯を胸の谷間にはさみ、いはらに揺すられるのを待つ。
ぶるぶるぶるぶる。
ぶるぶるぶるぶる。
震える電話。
離れていても、こんなにも淫猥な遊びが可能。
アタマがヘンになりそうなほどくらくらしてたまらない気分に堕ちる。
すっごくしあわせ。
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ばーちゃる本屋
2003年06月05日(木)
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コンドームと乾電池
いはらから準備しっておくようにいわれていたのに、常時携帯するまでにはいたらず。
仕事を終えてから着信を確認すると、ちゃんとメールが着ているではないか。
「準備は?」ときかれたら、すぐに「完了です」と答えてこそなのに、いきなりはずした。
カバンの中にいつもゴムと電池入れてたら、これはもう相当な……だわ。
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ばーちゃる本屋
2003年06月04日(水)
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現況はどうよ
いはらは訊く。
「現況はどうよ」
こたえようとすると「おかけなおしください」
現況ですか?
忙しいという言葉は封じた。
ただ時間が足りないだけだ。
気持ちは恋に向かわない。
この気持ちは恋じゃなかろうて。
そんな甘いものじゃない。
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休憩時間終わる寸前に、また、いはらから「どうよ」
どうよって仕事中なんだが、携帯を握って発信しちゃってる。
人気のない暗がりで指示を仰ぐ。
スカートをめくって……。
となりでかなりの人数の気配がしている。
Mr.マッキントッシュの靴音が響く。
「なに、してるの?」いはらが尋ねる。
「あ、いえ、あの、仕事してるふりを……」
さわって……。
指を入れて……。
まわして……。
指を曲げてみて……。
熱くなる。
触ってる場所がだんだん燃えてくる。
でも、もう限界。
人が来る。
「どうよ」
「しあわせでした」
ばーちゃる本屋
2003年06月03日(火)
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『8mile』
エミネムのことは若い友人とうちの子どもに教わった。
一昨年だったか【詩のボクシング】に出ようとして予選落ちした苦い記憶がよみがえる。
あの屈辱はモノ書きとしてのアタシの消しちゃならないトラウマだ。
楠かつのりは、アタシにはマシンガンみたいな攻めが向いてる、みたいなことを言った。
予選落ちのあたしは、ずど〜んって、魚雷を打ったんだった。
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ばーちゃる本屋
2003年06月02日(月)
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真っ赤な太陽 -2-
SHARPのエアコンだが、よく見ると最初はぎらぎらの炎天下、陽炎もゆらゆらと燃え、暑苦しいBGM、暑苦しい配色のきもの。
もう暑苦しいづくしの中を小百合さまと子どもは歩いてた。
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ばーちゃる本屋
2003年06月01日(日)
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