遠距離M女ですが、何か?
井原りり



 不謹慎な悦楽

最近の葬儀屋は結婚式場の業者がやってるせいもあるが、居心地抜群。

病院まで寝台車が迎えに来て、自宅には寄らずに葬儀屋に直行。

そのまま遺族室で寝泊まりして、とむらいの始まる1時間前にチェックアウトする。


ま、7年前に父親のとむらいをやってるから学習ずみ。


明日が友引だから、あさってまで一人っきりでお泊まりさ。

近所に住んでる読者に、お酒持って遊びに来てほしいくらいだ。


昨日は夫がワインを2本持って泊まりに来た。


正月のヒメ始め以来の、えっちをベッドルームで堪能した。


バスルームが一流ホテル並みに豪華なのはいいが、シングルベッド2つのツインルーム。


狭いベッドに二人かさなって眠った。







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2004年01月22日(木)



 逝って

昨日の夜、毎度のことだが、もう病院の入り口は閉まっていて、警備員とインターホンで会話して母の病室にいったわけだ。


普通、病室には患者の名札がかかってるわな。


患者のそれぞれの名前の上に 1.5cm 四方くらいの小さなアクリル板が貼ってあって色が黄色だったり、赤だったりするんだ。

名前の上にもビニールテープの色でなんか区別してんだな。


うちのおかんは、黄緑色のビニールテープのかけらが張り付けられてて、アクリル板のほうはずっと黄色だった。


隣室のふさばあちゃんはずっと赤のまま。


これってまさか、死にそうな患者は赤いわけ? とか思ってたけど、誰にも聞けない。


で、いきなり昨夜は赤いアクリル板になってんじゃん。


をいをい、いよいよかよ。


てなわけで、いよいよだったさ。


あたしが見てる前で息が止まった。


ずっとそばについててやってよかった。







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2004年01月21日(水)



 壊れたカラダ

病院の近くにはなんと、ヴィレッジ・ヴァンガードがあるので、内心あたしはうれしい。


職場から直接、病院に泊まりに帰る晩など、つい寄ってしまう。


三浦悦子なんていう人形作家は知らなかった。


四谷シモンはもう旧世代だよな。


ぞっとするほど美しい人形は、どこか歪んでいたり、壊れている。


その壊れ方が、ドキドキする。








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2004年01月20日(火)



 膿を出す

朝一番で歯医者の予約を取る。


最近は急な電話でもOKだったりする。

開業当時より、客が減ったのか?


この歯医者も同じ高校の同じ学年だったやつだ。

子どもがまた同じ中学に行ってたりするんだがな。やだな。


歯茎がぱんぱんに化膿している。

「麻酔を打って、膿を出しましょう」


痛みはないが、聴覚は敏感になる。

しゃ、ぐにゅ、ぶちゅ〜っという音。


もう仕事なんてできないや、と思うほどだったが、膿って出せばすっきりするんだな。

固いものさえ、噛まなければ、もうOKだ。


K谷くん、腕上げた?





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2004年01月19日(月)



 雪のまたの日


野分のまたの日、ならぬ、雪のまたの日。


終日、病院の駐車場で凍えていたあたしのクルマ。







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2004年01月18日(日)
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