READING THINKING WAITING
DiaryINDEX|past|will


2003年05月14日(水) 困難を乗り越える力…

文部省の学力調査によると、子供たちの学力は、落ち込んでいるそうです。
(http://www.asahi.com/edu/news/TKY200305120164.html)
記事によると、思考力の低下とか、基礎力の低下とか書かれていますが、大人が、子供に、困難な事をさせようとしなくなった…というのも、一因としてあるのではないか…という気もします。

ピアノでも、まだ、ごく初歩の基礎的な事も身についていないのに、
「専門家になる訳ではないので、楽しめれば良いのです。」
とおっしゃる方が、親御さんやあるいは指導者の中にもいらっしゃいますが、そういう大人の姿勢…というのが、子供に影響しないわけがないように思います。

また、人間と言うのは、同じ事に対しても、それが当然の事…という空気の中で行うのと、それが大変な事…という空気の中で行うので、感じ方が大きく変わったりします。
ですから、ピアノのように、地道な基礎練習の繰り返しが不可欠なものの場合、それを、当たり前…と思ってやっている場合と、大変な事…と思ってやっている場合で、感じ方も、身につく能力も、大きく変わってくるように思います。
だとしたら、子供に優しいつもりで、「楽しめれば」と言う事が、実際には、子供に、感じなくてもよいストレスを感じさせる原因になっている可能性もあるのではないでしょうか。

問題は、学力の低下とか、ピアノの上達とか以前の、子供に対する、大人の生きる姿勢の示し方なのかも知れない…なんていう気がしました。


2003年04月14日(月) 4月6日のlesson de ラ・パレット…

新年度最初のlesson de ラ・パレットは、以下のような曲目が取り上げられました。

*******************************************************

チェルニー30番 26番
バッハ インベンション6番
バルトーク ミクロコスモス 61、62、63番
イベール 「物語」 おてんば娘

ツェルニ―30番 NO.14
バッハ インベンション NO.6
ハイドン ソナタHOb.XVI:34 第1楽章
バルトーク 2巻 NO.64

チェルニー50番より
バッハ シンフォニア第9番
ショパン 3つの新練習曲
ドビュッシー アラベスク

チェルニー30番 20番
バッハ インベンション10番
ミクロコスモス 2巻 47、53番
チャイコフスキー 子供のためのアルバム
イタリアの歌、ナポリの歌

ベートーヴェン ソナタ OP.57

スクリャービン ファンタジー 作品28

*******************************************************

この公開レッスンを始める時に、北川先生がおっしゃっていた、
「少なくとも1年は続けて参加してもらうことで、生徒さんの変化を見てもらい、それを勉強してもらいたい」
という事が、顕著に表れたのが、今回でした。

どのお子さんも、確実に上手になっていて、その分、北川先生がレッスンでおっしゃる内容も、深いものになってきています。
でも、北川先生のおっしゃる事は、ちょっと聞くと特別な事ではないのが、不思議です。
休憩時間に、生徒さんを出してくださっている先生とも、
「普段のレッスンでも、同じような事を言っているつもりなのに、なぜか北川先生がおっしゃるとできるんですよね」
などとお話していたのですが、本当に、同じ事を言っているようでも、北川先生のご指導を受けると、その場で演奏が変わり、しかも時間が経っても忘れないのです。
何が違うのか…はハッキリとは判りませんが、指導者の経験や能力というのは、言外に子供に伝わるのかも知れません。
そういう意味でも、やはり、指導者自身が本当の意味での勉強を続ける…ということは、指導の根幹に関わる事なのだと思います。

今回、北川先生がお話くださった事で、興味深い事が、二つありました。

一つは、“音楽と言葉”について。
禅問答の話を引いて、
「言葉は、月を指差す手のようなものだ。月(音楽)を知っている人には、正しく意味する事がわかるけれど、知らない人にとっては、ただの手(言葉)に過ぎない」
とおっしゃったのには、ネットや日頃の会話での言葉だけでのやりとりに限界を感じていた私にとって、非常に納得させられるものでした。
(でも、私は、だからといって、言葉で音楽を語ることについて、無駄だとは思いません。逆に、音楽を本当に知っている人と出会うには、素晴らしいツールであることも事実なのですから)

もう一つは、「固まる」…という事について…です。
同じ事を繰り返してやりすぎてしまうために、悪い癖がついてしまう…というのは、ありがちですが、そうならない為には、どうしたら良いか…というお話でした。
これは、言葉で書くのはとても難しいので、興味のある方は、是非、lesson de ラ・パレットにご参加ください。 (笑)

次回は、6月8日日曜日です。


2003年03月25日(火) リハーサル・レッスン…

ウチのお教室では、来週、3月30日日曜日に、春の勉強会を開きます。
会場は、ホールではなく、フラットな床の、公共施設の音楽室なので、立派な発表会…という感じではないですが、その分、客席が身近に感じられて、演奏する生徒さんにとっては、緊張感があるようです。
会場費も手頃で、会費を高くしなくて済むので、気軽にできるのも、気に入っています。

せっかくなので、本番の1週間前に、会場を借りて、レッスンしてみる事にしました。
いつもリハーサルは行うのですが、通り一遍弾いてみるだけで、その中で気付いたことがあっても、それはそれ…という感じになってしまい気になっていました。
ホールほどでないにしろ、広い会場で弾くには、それなりの表現やタッチが必要な場合があります。
それを、本人に実感させながらレッスンするには、狭いレッスン室では、どうしても限界があります。
一応、向かいのお宅の窓を差して、
「あそこにいる人に聴かせるつもりで、弾いて御覧なさい」
なんて言ってみるのですが…。
…というワケで、本番と同じ会場での、リハーサルレッスンという試みを思いついたのです。
これができるのも、会場の費用が安いお陰。ありがたいことです。

広い会場で弾くと、表現の小ささも、タッチの甘さも、音楽への集中の足りなさも、全てが明かになります。
ただでさえ、緊張すると、表現が小さく、指先の神経が鈍り、音への集中力も落ちやすいので、元々それらの問題があったら、せっかくの演奏が、聴く人には全く伝わりません。
私は、例え趣味でやっている子供でも、人前で演奏して、それが聴く人に伝わるように…という事は、とても大切な事だと思います。
音楽がコミュニケーションである以上、それを意識することは、音楽を勉強する事の一つだと思うし、それは、音楽の喜びを分かち合うためには必要な、知らなくてはならない事だと思うからです。

そういう訳で、会場を借りてのレッスンでは、ピアノから離れた部屋の端まで行って、
「ここまで音楽を届けるつもりで弾いてね〜!」
という感じに行いました。(私には、良い運動になったかも(笑))
遠くで音を聴く…ということが分からない生徒さんには、ピアノから離れた所に立ってもらって、音の聞こえ方を確認してもらうと、実感できたようです。

最後の一週間の自宅での練習で、このリハーサル・レッスンでの経験を活かしてくれたら、当日の演奏は、聴く人の心に届くものになる筈です。


2003年02月08日(土) 第3回 lesson de ラ・パレット…

2月2日の北川正先生の公開レッスンでは、以下の曲を中心にレッスンが行われました。

******************************************************************************

チェルニー30番 23番
バッハ インベンション4番
バルトーク ミクロコスモス 2巻より
イベール 「物語」より 小さい白いろば

ツェルニー30番より
バッハ インベンション2番
バルトーク ミクロコスモス2巻より

バルトーク ミクロコスモス5巻より
イベール 「物語」より �� La marchande d'eau Frache
ハイドン ピアノソナタ 変ホ長調 Hoboken �将広機�49

チェルニー30番 19番
バッハ インベンション6番
ミクロコスモス 2巻より
ヴィラ=ロボス ブラジル民族舞曲小曲集より
           カーネーションがバラとけんかした

ベートーヴェン ソナタ No.18 op.31-3 1楽章
バッハ 平均律 ��-13
ショパン エチュード op.10-5

リスト 2つの演奏会用練習曲より小人の踊り

******************************************************************************

午前10時30分から、夕方まで…という長時間にもかかわらず、一日通して聴講された皆様が大勢いらしてくださったのは、主催者として、嬉しいことでした。
定員一杯のお申し込みをいただき、ほぼ通日満席に近かったのは、レッスンを受けてくださる生徒さんにとっても、張り合いのあるものだったと思います。

公開レッスンの最初に、この公開レッスンの意義について、北川先生から少しお話があり、それからレッスンの始まり…となります。
「ピアノを弾く上で、最終的に、何が分かっていなくてはならないか、何ができなくてはならないか…を知っている人間がピアノを教えるのが、とても大切なことなのだ…という事を、このレッスンを通じて、ピアノの先生たちに分かってもらいたい。」
という北川先生の言葉は、私が長い間求めていた理想のピアノのレッスンとも通じるところがあり、そんなレッスンを目の当たりにできる…という今の自分が、とても幸せに思えました。

この公開レッスンでは、レッスンを受ける生徒さんには、繰り返し参加してもらうことになっています。
回を重ねるごとに、生徒さんの演奏が変わってくるのは、どんな言葉よりも説得力があります。
聴講してくださる先生方も、レッスンを受ける生徒さんも、そして、一緒にいらしてくださる親御さんも、だんだんに顔なじみになって、あたたかな雰囲気ができてきたのも嬉しいことです。

前回、12月の公開レッスンでは、ミクロコスモスを勉強する必要性とその根拠について、非情に納得のいくご説明があり、しかもそれは、ミクロコスモスについて書かれたもののうち、今まで私が読んだどれにも書かれていないものだったのが、とても印象的でした。
今回は、旋法と音楽の性質について、楽曲の指導を通じての解説があり、レッスンでの楽曲以外の例をいくつか弾いてくださったのが、面白く、そして勉強になりました。
考えてみれば、旋法というものについて、私は、通り一遍の知識しか持っていなかったのだ…という事に、改めて気づかされ、以前よりも、旋法について有機的な興味がわいてきたような気がします。
北川先生がホンの一節弾いてくださるだけでも、その音楽が活き活きと存在しているのは、感動的で、その演奏を聴けるだけでも、この公開レッスンを聴く価値がある…という風に思えてなりませんでした。
北川先生の弾いてくださる音…といえば、ベートーヴェンのソナタのレッスンの時に、アパッショナータの一節を弾いてくださり、それはそれは美しく、レッスンを聴講しているのだ…という事を忘れそうになってしまうほどでした。

全てのレッスンが終わった後、北川先生のお話と、質疑応答の時間には、良いピアノで練習、レッスンすることの大切さ…が話題となりました。
まだまだ、自由に質問が出る…という雰囲気にはなっていませんが、でも、もっと質問しやすい雰囲気が、これから先、できてくるような予感がします。

ピアノを弾くために、本当に大切なことを、あたたかな雰囲気の中で勉強していかれる場所が、確固としたものになるように、1回1回を大切に続けていかれたら良いな…と、思っています。


2003年02月06日(木) 手を痛めた時には…

lesson de ラ・パレットのご報告もあるのですが、とても良い話を伺ったので、とりあえず、それだけをUPします。

手を痛めるのに原因はイロイロありますが、痛めやすい手…というのは、何らかの理由で血流が悪くなっているのだそうです。
で、痛めた時には、揉まずにさする…というのが、一番の治療だそうで、ひたすらさすって血流を良くすることで、殆どの痛みは治っていくものなのだ…とか。
手の痛みに悩んでいらっしゃる方は、おためしくださいませ。

また、痛みの根本原因も血管が細くなっているとか、血液がドロドロ…だとかで、血流が悪くなっている場合が多いそうで、ピアノを長く弾くためには、そういった健康面にも考慮する必要があるのだな…と、改めて思いました。


♪ |MAIL |HomePage

My追加