羨む

なんかやばい気がしてきました。
最近の自分はなにかがいけません。
何を見ても何をやっても何を聞いても他人がうらやましいです。
例えばビョークのインタヴューを見ていて、
「私はこの十年間突っ走ってきたの、だから最近は立ち止まらなくちゃって思った」と語っております。
10年間も突っ走っていける何かを持っている彼女がとてもうらやましい。
今私が立ち止まっているのと、彼女が今立ち止まろうとしている心境は別の次元にあるものね。
私が今10年間かけて突っ走って行こうと思うもの、ってなに?
ただ悶々とするだけだ。
あるにはあるけど、その一歩が踏み出せない。
なんて勇気がない。
「考えているだけじゃなくて、やってみたらどう?」と言われた。
そうなんだよ。そうなんだけど。
結局私は中途半端で目先のことしか考えていないように思う。
でも目先の事だけを考えるにはまた中途半端なのである。
思い切れないから。
どっちつかずが一番格好悪い。
格好悪いことが嫌いなのに、自分が一番かっこ悪いなあ。

うらやましくて自分もそうありたいと思って真似する人をバカにしているフシがあったけど、それも1歩を踏み出す力になるならそれでいいのよね。
かっこいいか否かは自分が決めることで他人に何言われたって自分がかっこいいと思っていればかっこいいことなのに。
どうもこの点に置いて私はがんじがらめなようだ。
人の目を気にしないでいたいなあ。
2002年11月10日(日)

「ミルクのお値段」/図書館

*エイガメモ
「ミルクのお値段」2000年 ニュージーランド
詳細はHPを。(←リンク)

感想
ヤキモキしたけどよく考えれば面白かった(小ネタが)。
ファンタジーと現実を行き来している感じです。
一言言わせてもらえば、主人公アホ!
ていうか本気で不思議ちゃん。
盗まれたキルトの代わりに婚約者の大切な牛をうっぱらってしまうのですよ。
牛好きとしては婚約者に感情移入。恋だって冷めるわよ。
でも落ち込む主人公を見ていて、彼女も彼の愛を測ろうとしていろんないたずらをしたのか、と思ってなんか可愛く見えてきたり。
二人の間に寒がりの偏屈おばあちゃん(不死身)やジャクソンズという妖精が絡んできてかなーり不思議な世界を醸し出します。
大人のための御伽噺と言うだけあって最後にほっとできることは保証します。

最初のキルトにキャストの名前が刺繍してあるところとか、かわいかったー。
牧場風景やのんびりした人たちを見ていたらのほほんできました。
絵ひとつひとつがかわいくて、この点では見ていて飽きませんよ。
あと広場恐怖症のダンボールの中にはいりっぱなしの犬の動きに釘付け。
メロメロでした。

主演のカール・アーバンさん、基本的には田舎兄ちゃんと言う感じなのに、たまに素敵に見えてしまうときがあった。

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私は誰だかわかんなかったわ。
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本当に別人のようだわ。

*日記
図書館で読書。
窓際の低い本棚に腰掛けていた学生さんをふと見たら
後ろが澄み切った青空で、外は青い芝生の公園が。
飛行機が通り抜けたんですよ。
なんかすごく気持ちよくて、見とれた。
ま、学生さんを見たのは学ランだったからなんだけど(笑)。

読んだ本
川上弘美「あるような、ないような」
江戸川乱歩「魔術師」
ブラックジャックも読んだ。
あとは卒論関係の本をひたすら読んでいました。

川上弘美さんの本、というか文章て心地よいのですよね。
淡々としていて軽妙で。でもじんわりと響く。
このじんわりを体験したくて何度も読んじゃうんだよなあ。
彼女の時間の過ごし方が好きです。
しかし「センセイの鞄」の映画化があり、高倉健と中山美穂だという事を聞いてがっくり。なんか違う。なんか生々しすぎると言うか、現実的過ぎると言うか。
あと本の中に内田百ケンの事を少し触れてあったので、ついつい借りてきてしまった。「サラサーテの盤」なんですけど、「ツィゴイネルワイゼン」の原作?なんですよね。探していたので見つけてなお嬉しかったです。
ああ、再び鈴木清順の映画が見たくなってきた(DVD買え)。
2002年11月09日(土)

日々ノオト / kica

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