「翼をください」

*エイガメモ
「翼をください」
詳細はHPを。(←リンク)

感想
もどかしくて切なかったです。
どうしてこんなにまっすぐに好きだと全身で表しているのに、いけないことなんだろう。というポーリーの表情が印象的でした。

女学校の寄宿舎の生活を描いているのですが、そこに転校してきたメアリーのルームメイトのトリーとポーリーは実は愛し合っていたというものなんですが。その関係がばれちゃったことによってトリーは男の子と付き合いだしてしまい、ポーリーは暴走してしまうのです。

高校時代の人を好きになる勢いや、周りの目を気にしてしまう神経質さ。そういうものを上手く描いていてると思います。変って行く心も、変りたくないという葛藤も思春期そのもので、それが切なかった。
ポーリーの気持ちも痛いほど分るのですが、トリーの周りを気にしてしまい変わってしまう弱さも誰にでもあったと思うんです。そうするしか自分を守れないのに、好きな人を傷つけなくちゃならない葛藤はあったと思う。
二人の愛はもし20代以上だったら、もしかしたら成就していたかもしれません。
だけど、あの歳だからこその純粋さ、潔癖さであの結末を迎えてしまったんですね。

2人の間に立つメアリーは観客を投影しているのでしょうか。何も出来ない自分の無力さを噛み締めるような表情はすばらしかったです。
実話を元にしているというこの作品ですが、実話の方はもっと過激な結末みたいですよ。
寄宿舎の部屋の内装は可愛らしいし、花を育てたりと可愛らしい要素もありました。
なにより3人の女優さんの演技がよかった。表情が本当にいいんですよ。
なのになんか消化不良なのよね。なんだろう。
メアリーの位置が中途半端すぎるからなのかなあ。



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*日記
かなり独り言なので注意。
















気になる人に会った。
なんかシフトのことでバイト先にきていたのですが、
一段とかっこよく見えました(笑)。
なんでかわからんけど。
いつもよりオシャレな感じでした(あくまでイメージ)。
あ、デートか!?
とか思ったとたんに鬱になってしまい、仕事に専念。そりゃもうせっせと働く。
そしたらなんと手伝ってくれたよ。荷物運び。
なんていい奴なんだ。あーあ。
・・・・こんなに鬱々とするんなら告白してしまえ!と思うんですが、あんまり仲良しでもないのに告白したら向こうも迷惑だろうしなあ・・・。
気まずいしなあ。
ていうか振られる率高いしなあ。
情熱のままに生きるのは難しいなあ。
今日映画の「ベティー・ブルー」を見て若干ベティーがうらやましかった。
本能のままじゃん、あの人。
一方、私って情熱よりも理性の方が常に勝ってますよ。(うぐぐ、ピアニストの主人公みたいなことを言ってしまった・・・・。)

思考回路の一部を紹介しますが、
「あー!好きだ!なんでこんなにすきなんだー!」(アホ)
と思った直後に。
「ていうか、何で好きなん?」
と冷静になり分析。
「なーんだ、それほど好きじゃなくねえ?」
とクールダウン。
「ていうかあの人は、こういう人が好みだろ、私は無理だな。かわいくないしさー。性格歪んでるしさ。ひねくれやだし。・・・・」
と延々と自分を叩きのめす。
・・・・マゾじゃん。
なんで単純に行動できないんだろ。純粋じゃないんだろ。
どうしてマイナス思考なんだろう。
だいたいあの人に彼女がいるという事実はないし、聞いた事もないし、なのになんで決め付けんねん。
自信のなさを色々な状況にすりかえて隠そうとしている心理作用の一環ですかね。あー分析しちゃった。
結局は傷つきたくないだけなんだろうな。
2002年11月29日(金)

「彼女たちの時間」

エイガメモ
*「彼女たちの時間」 2001 仏
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感想
複雑な印象。
女の友情の嫌な部分を凝縮して見せられた感じがします。
友達というのは好きだけど嫌いなところもある。
うらやましいあまり、憎むことにもなる。相手を傷つける。
嫉妬のあまり、相手に執着をして愛と勘違いしてしまうこともあるかも。
色々なドロドロしたものを持っているのに友達を必要としてしまう。
そういう感情はなんだか言葉にするのは難しく、複雑としか表現できません。
映画の中のルイーズの行動はもはや理解の範囲外。
でも、どこか、ルイーズの迷うような泳ぐ目の中にナタリーに対する複雑な友達の感情がみえた。
皆が目を背けてきた友情というものの難しさを描いている気がします。
お互いに必要なのに、すれ違っているのなんてなんか寂しいですな。
前衛的な舞台のシーンはなかなか面白い。
そして2人の普段着も真似できそうでステキです。

一人で見たほうがお勧め。

2002年11月28日(木)

日々ノオト / kica

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