サムフランシス |
あったかいと思って薄着していると、寒い。 こんな毎日ですねえ。 ていうか雨が多くてイヤ。 雨自体は好きなんですけど、 小田急は雨が降ると絶対に遅れますからね。 かばんがドアに挟まって20分遅れる電車がどこにあろうか。 4月中旬を過ぎて、私のもらった遅延証明書3枚(アホか)。
まあ、いいとして。 葉の色が綺麗な季節ですね。 初夏の緑よりも好きな葉の色をしているのが今ごろの季節です。 みているとワクワクしてくるような。 散歩したくなります。 さいきんイラストレーターの杉浦さやかさんの東京散歩の本が出ましたねえ。 あの方の本大好きです。 内容も充実しているけど、なんか読んでいてホンワカするから好きなんですわ。 人に対する視点が優しいからかねえ。 蚤の市とかふらっと行くのが好きなのでかなり楽しい本でした。 持ち歩いて東京散歩を充実させるわよ。
東京散歩といえばこの前友達と現代美術館に行ってまいりました。 サムフランシス展と、船越桂展をみました。 サムフランシス、すばらしいです。ビバモダンアート。 よく見ていると彼の病気がちだったことや、医学・心理学を元々学んでいたことがなんとなくはかりしることが出来て、「モダンアートだ」と先入観で見なくてもとても素敵な作品ばかりだと思いました。 とくに青の色のフォルムは顕微鏡から見える固体のように見えて、不安を掻き立てられました。 あと中期の線を用いた作品などは、日本的な「間」を感じることが出来ました。 色鮮やかなんだけど、竹林とか、絞り染めとかを彷彿とさせる。 サムフランシスは勅使河原宏氏(「利休」「砂の女」などの監督をした)に招かれて日本にやってきただけあり、日本の影響を大いに受けていますね。 日本の昔の「かたち」ってモダンだもんねえ。格子の形とか、襖とか。 色々書きましたが、何よりパワーを感じる。一見わけがわかんないけど、鳥肌が立つほどすごいエネルギーを発散している作品ばかりでした。引きずり込まれそうなほど。そこには絶妙な空間の感覚みたいなものがあって、一見めちゃくちゃに色を載せているように見えるけれど、ここにこの色や線がないと作品は成り立たない。 このバランス感覚は驚くべきものだわ。 色もどんな本で見るよりも鮮やかで、本物を見てよかったと思いました。 とにかく凄い感銘を受けたよ。
船越氏も本の表紙に彫刻が載っていたりとかなり有名かつ実力のある方ですね。 作品の瞳を覗き込むと、どこを見ているか解らなくて、少し不安になるけれど、どこか印象に残る。その顔、かたち。 彼の欠いたメモなんかも印象的な言葉が多かったです。
現代美術館の図書館もかなりステキでした。おちつくー。
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2003年04月22日(火)
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