酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年12月19日(金) 『どっちの料理ショー』 ローストビーフVSローストチキン

 昨日の『どっちの料理ショー』はクリスマス対決で“ローストビーフVSローストチキン”でした。あの進行の仕方はどきどきしますね。うまい展開だわv
 さて、実は昨日のローストチキンの素材に使用された鶏プレノワールは、ワタクシの愛してやまない舎妹、岡山とり姫<の若女将・小百合ちゃんのお父様(姫田育男さん)が心をこめて飼育している鶏なのです。津山市に本店とり姫があります。熱烈なファンが岡山からも足を伸ばすお店です。
 去年、小百合ちゃんがご両親念願の岡山店をOPENしました。ここの鶏は本当に新鮮で美味しい。お刺身でいただける上、肝刺しや玉刺しは絶品なのです。勿論、各種鶏料理も最高!
 私は友遠方より来たる、と津山までへもお連れしていたほどとり姫と小百合ちゃんファミリーファン。お連れした人たちは必ずまた行きたい食べたいと言ってくださいますし、実際リピーターさんが何人もいらっしゃいます。これからも私は自慢の御店として友人・知人・仲間たちをお連れします。
 昨日の『どっちの料理ショー』で、プレノワールを飼育されるさゆパパのお姿には感動してしまいました。あの鶏があそこまで美味しいのは、さゆパパのあの心をこめた飼育に秘密があったのですね。しみじみ。
 岡山大学の畜産科で姫田さん(さゆパパ)の運命は動き、そして今、私は小百合ちゃんととり姫に出会えた。とり姫広報係りその一員としてこれからも日夜努力して参ります。
 岡山においでになったら、是非とり姫へおいでくださいませ。



2003年12月18日(木) 『愛読者』 新津きよみ

 仁科美里は、坂井美佐のペンネーム。駆け出しの推理作家だが、それだけでは食べて行けないので、雨宮麗と言う別の名前でポルノ小説を書いている。美里は、あるエッセイで昔、図書館で知り合った上級生、柚子という女性との出会いが作家へのきっかけだった深く考えずにと書いた。その柚子から連絡が入り、執拗に追いまわされることになる。そして「愛読者」と名乗るいやらしいファンレター。美里の周りで不気味な存在たちがもぞもぞと蠢き始めたのだが・・・。

 これは、何年か前に牧瀬里穂さんと川島なおみさんでドラマ化されたそうです。見逃しているので、ちょっと残念。作家になった女性が、作家になりたかった人間たちにストーカーされる、なかなか不気味な物語。
 作家になった美里に付きまとう柚子の常軌を逸脱した行動はドラマ化でさぞかしおもしろかっただろうなぁ。見ーたーい。もうひとりの愛読者の屈折っぷりは、理由がわかるとその気持ちがわからないではないと思いました。
 ただ・・・いかにホラーであると言えども、最後の落とし方はいかがなものかと。あまりにもさらりと“それ”を持ち出されたので、うーむぅ、と考え込んでしまった。

 みんな、おとなになった。・・・・・・それはそのとおりだった。でも、それは、自分の感情を顔に出さない訓練が身についた、という意味でのおとな、なのかもしれない。

『愛読者』 1998.12.10. 新津きよみ 角川ホラー文庫



2003年12月17日(水) 『LAST』 石田衣良

 タイトルに“ラスト”がつく7つの物語。文字通りラストを描きたいがために、描かれたのかな、と思いました。これは今までの石田衣良テイストとはかなり違います。そのため、受け入れられなかった人の感想も少なからず目にしましたが、私はものすごく好きです。物語の“ラスト”は必ずしもハッピーではありません。残酷だったり、身を刻まれるようだったり、情けなかったりすることもある。それを石田衣良という作家さんの暖かなまなざしで描かれたんだなーと感動しました。どの物語もそれぞれ良かったのですが、その中でも「ラストジョブ」と「ラストコール」はよかったですねー。共感するものがあったりしました。

「ラストジョブ」
 真弓は借金に追われていた。魔が差したように援助交際をやってしまう。旦那と子供には言えない秘密。しかし、真弓は満たされていく自分を発見するのだった・・・。

 セックスは筋肉に似ていた。つかえば、つかうほど、強さとしなやかさを加えていくのだ。

『LAST』 2003.9.25. 石田衣良 講談社



2003年12月16日(火) 『池袋ウエストゲートパーク�検‥纏劼寮院戞\佚聴疥�

 池袋で果物屋をやりながら、コラムを書いているマコト。彼のもとには今でも数々のトラブルが舞い込む。心優しいマコトや池袋の王様タカシは何だかんだ言いながら問題をひとつひとつ解決して行く・・・。

 うーん、す・て・きv やはり、「ぶくろサイコー!」なのです。ドラマ化されてブレイクする前に一番最初の池袋を読んだ時のすがすがしい感動は今も心に残っています。ドラマ化された時、配役に賛否両論あったようですが、私のイメージにはドラマで演じる彼らもばっちりでした。特にクールで危ない王様を演じた窪塚くんとヤクザのサルを演じた妻夫木くんの俳優さんとしての成長は目覚しいものがありました。この�犬皀好撻轡礇襪覆匹任覆�、連続ドラマでやって欲しいものですが、彼らを揃えるのはもう無理かもしれませんね・・・(寂)。
 どの章もとても良かったのですが、「黒いフードの夜」はものすごくどきどきしました。心優しいマコトが最後に少年に裏切られてしまうのではないかと勝手に考えすぎちゃって・・・。ラストがほのぼのしたのでほっとしました。そんなことを言いながら、一番面白かったのはタイトルにもなった「電子の星」なのですが。本当に電脳世界での距離の取り方のまずい人って痛いから、なんだか身につまされてしまいました。電脳世界での社交には気をつけましょう。

 ネットがあまりにダイレクトだから、相手との距離を測れなくなってしまった電子的な距離感喪失症だ。まともな人間関係というのが結べなくなったガキなのだ。

『池袋ウエストゲートパーク�検‥纏劼寮院戞�2003.11.30. 石田衣良 文藝春秋



2003年12月15日(月) 『きみとぼくの壊れた世界』 西尾維新

 櫃内様刻(ひつうちさまとき)は、妹の夜月(よるつき)を溺愛している。夜月もお兄ちゃんが好きで好きでたまらない。このままでは禁断の近親相姦まっしぐら、と言う気配。同級生の迎槻箱彦(むかえつきはこひこ)と琴原りりすは、様刻と数少ない友人。そして保健室ひきこもり天才少女の病院坂黒猫(びょういんざかくろねこ)とは微妙な友好関係にあった。ある日、妹にちょっかいをだしている迎槻の剣道部の後輩を様刻は脅しをかけた。そして発生する学校内での密室殺人事件。様刻は黒猫とともに調査に乗り出すのだが・・・。

 西尾維新くんの新作と言うことで、やはり期待して読みました。むぅー、すごい。まさか近親相姦一歩前の兄妹をメインに据えるとは〜。あいかわらずのパワーで一気に読ませてくださいました。私の大好きな某作家さんも登場人物に妙なお名前をつけられますが、どうやらそれは実在する名前らしいです。西尾維新くんや乙一くんの付ける名前は、きっと今はありっこないのですが、彼ら世代の人たちが親になるころ、こういう名前も出てくるのだろうなぁ。時代は変わる・・・。
 西尾維新くんの物語に登場するキャラクターはいつも奇天烈で強烈。今回は近親相姦まっしぐらな櫃内兄妹と、保健室ひきこもりの病院坂黒猫がすんごいインパクト。参るよなぁ。
 ミステリーとしては、私にも犯人はわかりました。これはミステリーとしてどうとかって言うより、キャラクターが物語を動かしているという感じでした。さらりと楽しめますv

「あまり身ぃ入れて考えるなよ。面白い小説であるのは確かだけど、あくまで娯楽なんだから、楽しむためのもんで、悩むもんじゃないぜ」

『きみとぼくの壊れた世界』 2003.11.5. 西尾維新 講談社ノベルス



2003年12月14日(日) ABC『ひまわり〜桶川ストーカーー殺人事件〜』

 今から4年前、1999年に埼玉県桶川市で女子大生の猪野詩織さんが刺殺されました。当時、マスコミはこぞって彼女をスキャンダラスな女性として扱いました。マスコミの情報に振り回されていた私は、この事件に関心が生まれ、のちに彼女の事件を扱った本などを読むようになりました。そのうちに彼女とご家族の必死の懇願に警察がほとんど動かなかったことや、マスコミに流された彼女のスキャンダラスなイメージは間違っているらしい、と知りました。その上、彼女を執拗に追いまわしていた男は自殺(?)。どうにも心にしこりが残ってしまいました。
 昨日のドラマ化は、主人公役の内山理名さんとストーカー役の金子賢さんがすごかったです。脇を固めたご両親役の渡瀬恒彦さんと戸田恵子さんもさすがの演技でした。詩織さんが刺殺され、スキャンダルに巻き込まれ、警察に見捨てられた父親が、詩織さんは「三度殺された」と言うシーンでは泣けてしまいました。犯人に刺殺され、警察に見殺しにされ、マスコミに人格を破壊された。本当にいったいなんだったのでしょう。
 若くて美しい女子大生の詩織さんが、ちょっと素敵で金回りのいい男に少しばかりときめいたからと言って、高価なプレゼントをもらったからと言って、どうして責められましょう。若い時期の女性は、そういうことに誰だって浮かれる瞬間があります。ただ相手の真実の姿に気付いた時には詩織さんの場合はがんじがらめにからめとられていた。家族と友人とともに必死に闘っても最期は刺殺という究極の暴力に倒れてしまう。こんな現実があるなんて。

 警察の対応についても、警察の見解と猪野さんたちとの言い分とはかなり食い違いがあるようです。もしも警察が威信を守るためだけに、隠蔽しているならば、そんな機構が人を守れるのだろうか、と思います。
 今から数年前に私はある男にストーカー行為を受けました。長年通っていた美容院でお気に入りの美容師(女の子)が辞めてしまい、そこのオーナーだけが完全予約制で続けることになりました。私は、この男が生理的に苦手でマンツーマンシステムの美容室には抵抗がありました。でも長年、通っていたデーターやその男の美容師としての腕は間違いなかったので行くことにしました。個室でふたりっきりで髪をカットされたり、ケアされたり。いつも以上に長く時間をかけられ、ずっと誘われ続けました。その男は妻子持ちでしたし、私には熊がいたから婉曲に断るも、自分に絶大な自信を持っているその男は絶対に引かないのです。熊と別れて自分と付き合った方が私のためだとまで言い出す始末。家庭があるくせに、熊がどんなにいい奴か知らないくせになんなんだ?この男は・・・と怖かった。やっとの思いで美容院から出ることができ二度と行くまいと決心。するとその日から、電話攻撃がはじまりました。着信拒否にしても違う電話から何度もかけてくる。部屋の電話もなり続ける。異常としか言えませんでした。(その男に電話番号を教えたのではなく、以前の担当の女の子の残した資料に残っていたのです)
 それをあるサイトで愚痴ったところ警察に相談するようにすすめられ、思い切って相談にいきました。生活安全課の女性は親身に聞いてくださり、私の言葉を信じてくれました。しかし、相手の男と話したある年配の男性警官はまるで私の狂言のように言いました。はらわたが煮えくり返る気分でした。それなら携帯電話の着信記録を調べて欲しいと申し出ましたが、うやむやに流されてしまいました。
 今回、桶川の事件のドラマ化での警察の対応に私自身の体験が甦りました。なんとか助けて欲しいと訴える人間を警察がどう扱うか、私はそこがとても大きな点だと思っています。

ABC『ひまわり〜桶川女子大生ストーカー殺人事件〜被害者家族の秘話・衝撃のドラマ化 詩織・・・・21歳の君にあの日何が起こったのか』



2003年12月13日(土) 『マタニティ&ブルー』 和田はつ子

 理歩は同郷で幼馴染の白石との交際に行き詰まっていた。精神科医の白石は、いつも患者たちのケアを優先していた。ある日、理歩は仕組まれた運命の出会いにのぼせあがってしまう。花岡という青年実業家である。理歩の心の隙間をくまなく埋め尽くした花岡は、まんまと理歩を射止め、身ごもらせたのだが・・・。

 かくれキリシタン、エクソシスト、悪魔の赤ちゃん・・・まるで私の好きなホラー要素を全部見込んで盛り込んだかのようなホラーでした。理歩の心の揺れ動きとプリティウーマン症候群は痛いほど理解できる。白石と花岡の対決も見もの。
 でも、残念ながら最後のまとめが少々雑だった気がします。そこだけがとても残念。どう終結するにしても、あんなにあっさり終って欲しくなかったです。もっとどろどろに。もっと残酷に。

 ここにいたって神の意思は完全に無視される。

『マタニティ&ブルー』 2002.1.10. 和田はつ子 角川ホラー文庫



2003年12月12日(金) 『顔』 横山秀夫

 平野瑞穂は、かつて似顔絵書きの改竄を拒んだことから、今は鑑識課から広報にまわされている。女性警察官として悩み傷つきながら成長する瑞穂の遭遇する事件たち。

 この『顔』こそが、横山秀夫さん読まずギライになったきっかけの物語でした。ちょうど巷で横山秀夫フィーバー(古いな)が起こり、はじめて読もうとしたのが『顔』だったのです。この物語の中での男性警察官たちの女性警察官への差別やいじめ表現に拒否反応を生んでしまいました。
 今年になって、あまりにも評判が高い『半落ち』を拝読し、横山秀夫さんのすごさを実感し、トラウマとなった『顔』を読んでみることに。テレビ化されていたものを見ていたこともあって、今回はすんなり読み進めることができました。
 まだまだ警察機構での女性の立場は弱いのだろうなぁと思いますが、瑞穂のように負けないで頑張る女性にはエールをおくりたいなと思いました。短篇集なのでさらさら読むことができました。まだまだ横山秀夫さん追っかけは続きます。

 犯罪とはこういうものなのだ。直接の被害者だけでなく、思いも寄らないところにまで不幸の波紋を広げ、多くの大切なものを踏みにじる。人を泣かせ、人を傷つけ、人の一生を狂わせる。

『顔』 2002.10.31. 横山秀夫 徳間書店



2003年12月11日(木) 『2004年度版 このミステリーがすごい!』 宝島社

 本を読むことが好きな私にとって、年末のお楽しみは『このミステリーがすごい!』にランクインした作品をどれだけ読んでいるかと言うこと。ベスト10の感想などつらつらと述べてみたいと思います〜。

第1位『葉桜の季節に君を想うということ』
 この物語はとてもよかったし、ランクインは当然だと予想していましたが、まさか、第1位だとは思いませんでした。西澤保彦さんフェチとしましては、この物語が行くなら、『神のロジック 人間のマジック』が行っちゃってもおかしくないでしょう〜とほほ〜と悔しいばかりなり。遅れて出版された西澤保彦さんに不利でしたね。がくり。歌野晶午さんファンのみなさま、ごめんなさい。この物語が素晴らしいことはキチンと認めていますから、お許しあれ。

参照:酩酊本処11月10日

第2位『終戦のローレライ』
 ただいま積んでいる本の中にありますので、これから読みます。

第3位『重力ピエロ』
 私の予想では、これが第1位だったのです。伊坂さんの作品は6位にもランクインしたので票が割れたと言う事でしょうか。残念。仲間内でも大評判だった伊坂幸太郎さん、ベスト3入りは当然かとv
参照:酩酊本処5月9日

第4位『第三の時効』
 ただいま、遅ればせながら横山秀夫さん追っかけ消化中なので、また読みます。

第5位『グロテスク』
 やりましたね、さすがは桐野女史。この物語のグロテスクさはすごかった。かなり後をひきましたから。桐野夏生にしか描けない世界でしたね。納得のランクイン。
参照:酩酊本処7月8日

第6位『陽気なギャングが地球を回す』
 タイトルも秀逸な伊坂さんちっくコメディ。テンポと言い、言葉の運びと言い、読みやすく面白かったです。でもこれが6位に入るとはすごいなぁ。
参照:酩酊本処5月16日

第7位『クライマーズハイ』
 横山秀夫さんに関しては同上(第4位)

第8位『月の扉』
 『アイルランドの薔薇』でおもしろいなぁと思ったので、ただいま積んでいる本の中にあります。近いうちに読みます。

第9位『流れ星と遊んだころ』
 このシンクロには驚きました〜。タイトルに惹かれて手にした本が、このミスにランクインしていたのですから。物語もとても面白かったです。
参照:酩酊本処12月10日

第10位『ワイルド・ソウル』
 やりましたっ!(私がやったわけではないのですが) この物語は最高に面白いっ!!と無条件に喜んでしまったのです。自分的な今年の本はこれだ!に必ず入れたい物語。ケイをこんなに愛してくれる人たちがいたのかと思うと感動。ランクインして一番驚いて一番嬉しかった作品です。
参照:酩酊本処9月9日


 10冊のうち6冊が既読で、2冊が積んでいる本の中にあり、残り2冊は追いかけたい横山秀夫さん作品という結果になりました。そう言う意味で言うと今年はちゃんとアンテナキャッチしながら読書できていたのかな、と思います。いずれにしてもランクインした作品はやはりどれも面白いのだと思います。特に伊坂幸太郎さんの快挙が嬉しかった。
 残念なことは、女性が桐野女史ただひとりだったことでしょうか。恩田陸さんや宮部みゆきさんが10位に入らなかったことは意外でした。また来年のこの時期が今から楽しみです。



2003年12月10日(水) 『流れ星と遊んだころ』 連城三紀彦

 北上梁一は傲慢大物俳優“花ジン”こと花村陣四郎のマネージャー。花ジンに嫌気がさしていた北上は、酒場で拾った鈴子と、その絡みで秋葉駿作という男と出会う。北上は秋葉駿作を見た瞬間、「こいつこそスターになれる男だ」と直感する。北上は、花ジン失脚を画策し、秋葉を代役にすべく奔走する。そして俳優・秋葉駿作が生まれたのだが・・・。

 驚きました。まずはただタイトルに惹かれて手にしたこの物語が2004のこのミスの堂々第9位にランクインしていたことを読み始めた後で知ったこと。そしてこの物語がとんでもなく(個人的には)面白かったこと。連城三紀彦さんの作品はそんなに読んでいないのですが、こういう物語を書かれる方だったんですねー。感服。
 こういう芸能界を舞台にした男女間、&男男間のスキャンダルを男性が書いたものを読んだのもはじめてでした。女性が書くものは栗本薫さんなどでたまに読んでいましたが。つくづく男性の方が女性よりロマンチストって本当だなぁと思いました。
 この物語は、スターになるため、スターにするため、と言うサクセス・ストーリーとどろどろの愛憎劇に並行して読者を驚かせる企みがあります。私は素直にすっかりだまされました。ひゃーと声がでちゃいました(笑)。面白かったです。

 意地悪いマスコミがそれまで蝶よ花よともちあげ続けたのは、最後に蹴落とすための伏線だったわけだ。好きなんだよ、マスコミも世間も。喝采の裏でこっそり落とし穴掘っておくのが。

『流れ星と遊んだころ』 2003.5.20. 連城三紀彦 双葉社



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