酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2007年06月08日(金) 『変身』 嶽本野ばら

 顔は悪いが<お耽美>なマンガ家志望な星沢皇児。ある朝、目覚めると飛び切りハンサムになっていた! 顔がハンサムになっただけで皇児の生きる世界はガラリと変化していく。女の子たちにワーキャー騒がれ、プロデビューを果たし、この世の春を謳歌すると思えたのだが・・・?

 いやぁ、なかなかシュールに面白かったです。女の子がヒロインならばユーモラスに切なくハッピィだったのに、男の子がヒーローだと滑稽で残酷なのだなぁ。人間ていうのは見た目がかなり重要なのは仕方ないこと。だから少しくらいぶちゃいくでも清潔に綺麗に心掛けてればいい。いけないのは開き直って見た目も心もぶちゃいくになっちゃうこと。要は心掛けひとつ。

 本当にどうしようもなく不細工なのは、見てくればかりを追い求めていた俺の虚栄心だ。

『変身』 2007.4.3. 嶽本野ばら 小学館



2007年06月06日(水) 『悪女秘密』 新津きよみ

 文庫オリジナル〜。新津さんは好きだなぁ。なにげないふうでスゴクたっぷりと毒があるんだもの。この短編集もかなり面白かったです。女ってやつはなぁ・・・。中でも超短編の『塀の向こう側』が痛くて痛くて面白かったですv

『悪女秘密』 2007.4.20. 新津きよみ 光文社文庫



2007年06月05日(火) 『サイン会はいかが?』 大崎梢

 成風堂書店事件メモであります。本屋さんを舞台にしたミステリーってのはたまらないですねー。ついつい読んでしまいますもん。ああ、本屋さんに行きたいぞ。



2007年06月03日(日) DVD『キンキーブーツ』

 田舎町ノーサンプトンに伝統あるプライス靴工場。その跡取チャーリー・プライスは田舎町から逃げ出していたが父が亡くなり、プライス靴工場を引き継ぐことに。工場の人間全てから尊敬され慕われていた父だったが、蓋を開けてみれば工場の経営は火の車。心優しいチャーリーは職員たちの首をきることに心を痛める。八方塞なチャーリーはロンドンで酔いつぶれ、夜道で男達にからまれる。そこで助けてくれた大柄な美女。彼女はドラッグクイーン♂のローラ。クラブ<エンジェル>のカリスマスターだった。身体は大柄な男であるローラは自分に合う靴がないことが悩みの種だった。靴工場の活路をローラに見出したチャーリーは大柄な美女♂たちのためのセクシーで美しいキンキーブーツを作ろうと・・・!?

 これは最高に楽しい映画です! これはDVDを買おうっと思いました。何度でも観て笑って泣きたい。実際にあったことをベースに映画化したらしいので、そこがリアリティのある上質な良さとなっていると感じました。なんと言ってもローラがいい。大柄な黒人男性であるローラの迫力のステージシーンは一緒に歌って踊っちゃう。生きてればヤなことツライことたくさんたくさんあるけれど、それでも楽しく生きていこうよって前向きになれちゃう。こういうパワーをくれる映画は好きだなぁ。超オススメです!



2007年05月28日(月) 『タイムカプセル』 折原一

中学卒業をする時にタイムカプセルを埋めた有志の少年少女たち。10年後、約束の日を目前に奇妙な手紙が届きはじめる。そして仲間のひとりが消えた。開かれたタイムカプセルの中からいったいどんな過去が飛び出してくるのだろうか!?



2007年05月26日(土) 『小袖日記』 柴田よしき

タイムスリップしたヒロインが源氏物語の出来上がる過程に関与する物語。これは面白かったヾ(^▽^)ノ 柴田さん流源氏解釈がすごくすごくいい。やはり文は人なりで文章から柴田よしきと言う方が匂い立ってくるようです。厳しくやわらかな視線が心を打ちます。オススメです!



2007年05月22日(火) 『Gボーイズ冬戦争』 石田衣良

池袋ウエストゲートパークも�擦箸覆蠅泙靴拭�7冊めか〜。石田衣良に関しては今は池袋シリーズしか魅力ありません。あの文化人めかしたコメンテーターってのは何故やってらっしゃるのかな?ご本人の自由だケレドモ私には違和感。まぁこの誠とキングとサルの世界が少しでも続いてくれるならいいか。キングは相変わらずカッコいいです(^-^)v



2007年05月21日(月) 『誘発者』 飯田譲治

NIGHTHEADの直人と直也が帰ってきました〜ヾ(^▽^)ノ 飯田譲治さんの作品は大好きでこれは私にとって『アナン』と双璧。アニメーションのDVDを借りて見て復活の訳が理解できました。ふたりはアニメーションで整理され進化を続けていたのだなぁ(感動)(>_<。) ふたりはどうなっただろうと言う長年の心配が解消されました。ふたりの未来に幸あれ!



2007年05月15日(火) 『いかさま師』 柳原慧

 紗貴は仕事と入院した母の看病に追われる毎日を送っていた。ある日、唐突に紗貴の母が遺産相続人として指名された。受け継ぐものは絵画。その絵画を巡り、紗貴の周辺でおかしな事件が多発し始める。そして愛する母を殺されそうになり・・・!?

 これは面白い。表紙の絵の怪しさと内容がばっちりと合っている。うーん、これって映像化してくれないかしらん。ヒロインの紗貴がなかなかに謎めいていて最後の最後にその顔を見せるあたり、タイトルと呼応しあっていてうまいなぁと。埋もれた絵画の名品を巡る争いも読みどころたっぷり。いろんな視点から非常に楽しめて惹き付けられたのでありました。オススメv

 へこたれそうになるとき、あの姿を思い出すと、わたしは自分のことが恥ずかしくなる。なにものにも負けられぬと思う。生きていくことは辛いことだ。それでも生きるしかないと思う。

『いかさま師』 2005.7.30. 柳原慧 宝島社



2007年05月14日(月) 『桂昌院 藤原宗子』 竹田真砂子

 テレビで<大奥>シリーズを見てから、大奥な女達に魅せられた。激しく獰猛に生き抜いた女達に。春日の局についてはあれこれ読むことが出来てずいぶんと知ることができ、気になっていた桂昌院の生涯の物語を読めた。ううむぅものすごくパワー溢れる女性だったのだなぁ。烈女という存在はいつの時代にもいたのだなぁと感慨深かった。母のコンプレックスを聞いて育った少女が女を武器にのし上がっていく。のし上がって行くうちに高貴な女性を妬み嫉み、そして最後の最後に・・・と。生まれ育った環境というものは選べない。その生まれついての差別についてかなり考えてしまった。それでも人は生きていく過程で自分なりに美しく生きることができるはずだ。私はそう思うな。

「嫉妬(へんぬし)や、玉はもう長いこと男はんに相手してもろうてないよって、うちのこと羨ましいてならんのやろ。そや、玉も、そろそろ女子の終りやよって、それで気ィが立ってるのやな。そんな時はな、かえって男はんに可愛がってもらうが薬やよ。うちもな、丁度その頃、太郎はんがいてくれたよって上手に境を越えました。境を越えたらなあ、盛りが戻りましてん。老い知らずや。なあ、うち若いやろ?太郎はんのお蔭やで。いくつになっても女子は女子でおらんといかんよ」

『桂昌院 藤原宗子』 2007.3.30. 竹田真砂子 集英社



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