だいありー

2003年01月23日(木) 奇跡が起きる事を願っている

以前、日記に、ある男性の話を書いた。
覚えているだろうか・・・。

その方は、ぱんなパパと同じ病院で
治療を受けている方で、50歳前半で25歳の
若い奥さんと再婚し、そして50代にして
初めて自分の子どもを授かった。
奥さんのお腹にいる子どもが
3、4ヶ月になるかならぬかで、
彼は癌に侵されていた。
ステージ�検 ΑΑλ�期である。

転移していないとはいえ末期である。
初めてのわが子を見る前に
この世を去らねばならないと
主治医に言われたのだった。

あれから・・・。

彼は抗がん剤のみの治療から
放射線治療に切り替わった。
抗がん剤が効いたのか、
放射線を受けられるまでになった。

今はドラマで良くあるような
酷い副作用はない。

ぱんなパパの治療の時も主治医の先生に
言われたんだけれど、強い抗がん剤を
ガンガン身体に入れたからといって
癌に良く効く事はないと判って来たので、
体の負担を考えながら抗がん剤治療は行われる。
もちろん、倦怠感や吐き気、脱毛や頭痛、
口内炎・爪の変形や変色、指・足先のしびれ
などはあるし、人によっては少量の抗がん剤であっても
大きな副作用として出る方もいると思う。

彼も、抗がん剤の副作用には随分と辛かったようで、
特に頭痛と口内炎には随分と悩まされたようだった。

それでも、放射線が受けられるということは
本人にとっては嬉しい出来事だ。
抗がん剤のみの治療方法しかなかったのに、
放射線治療を受けられるのだから。
放射線治療は外科治療と並んで
5年生存率は手術と変わらないという。
転移じゃないから、もしかしたら
癌が治るかもしれない。

「最近、癌が治らない病気じゃなくなったと
 言われるようになったけれど、
 それは転移前の状態の事であって、
 転移したら絶対に治りませんから・・・。」

ぱんなパパが転移した時に言われた言葉だった。

彼は転移していない。
だから治るかもしれない。
小さいお子さんの記憶の中に「お父さん」の記憶を
刻まないうちにこの世を去って貰いたくない。
だから放射線治療を受ける事が
出来るようになったと聞いて、
彼には会った事は無いけれど、
ぱんなは本当に嬉しかった。

彼もここまで頑張って来れたのは、
がんセンターの先生のお蔭だけじゃない。
奥さんの検診の際に、産婦人科の先生から
「僕が責任を持って無事に(子どもを)取り上げるから
 ご主人は心配しないで治療に専念しなさい。
 何も心配しないでいい。」
そう言って、彼と産婦人科の先生は
涙で握手して帰って来た。
それから長く、辛い治療が始まった。








先日、パパが亡くなった時にままんに電話した時、
ままんから彼の最新情報をもたらされた。
ままんのお姉ちゃんが彼を知っているのだ。










彼は、癌が頭に転移した。


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