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2002年03月22日(金) ■ |
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馴れていく |
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子供は大抵、野菜が大嫌いだ。 それが歳をとるにつれて平気で食べられるようになるのは 別に「オトナになった」からではなく 舌にある味を感知する器官の数が減って 歳とともにどんどん鈍くなっていくからだ。
馴れていくことは鈍くなっていくことでもある。 昔は好きだったことが徐々にそうではなくなっていく。 昔は許せなかったことが段々そうではなくなっていく。 昔、幸せだったことに飽きていってしまう。 昔、悲しくて仕方なかったことを、じっと見つめられるようになる。
その自分の中での変化を 時々、寂しいと感じることがあるし。 また、そうでなければならないのだということもよく知っている。 辛いことがそのまま辛いままでは。
「馴れていく」ことについて考えはじめたら いつの間にかとんでもない長話しになってしまって いつまで続くのやらやら。 それが当たり前じゃないかと 割り切れるようになるまではこのテーマは消化できないのかな。
でも少し落ち着いてみれば 当たり前のこと、なんてないんだけど。
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