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2002年11月01日(金) ■ |
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「イメージの詩」 |
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「 悲しい泪を流してるひとは きれいなものでしょうね 泪をこらえて笑っているひとは きれいなものでしょうね いいかげんなやつらと口を合わせて 俺は歩いていたい いいかげんやつらも口を合わせて 俺と歩くだろう
戦い続けるひとの心を誰も分かってるなら 戦い続けるひとの心はあんなには燃えないだろう 長い長い坂をのぼって後ろを見てごらん 誰もいないだろう 長い長い坂をおりて後ろを見てごらん みんなが上で手を振るさ
きどった仕草がしたかったあんた 鏡を見てごらん きどったあんたが写ってるじゃないか あんたは立派なひとさ
裏切りの恋のなかで 俺はもがいている はじめから騙すつもりだったのかい 僕の恋人よ
古い船には新しい水夫が 乗り込んでいくだろう 古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る 古い水夫は知っているのさ 新しい海の怖さを
いったい俺たちの魂のふるさとってのは どこにあるんだろうか 自然にかえれっていうことは どういうことなんだろうか
誰かが言ってたぜ 俺は人間として 自然に生きてるんだと 自然に生きてるって分かるなんて なんて不自然なんだろう
悲しい男と悲しい女の いつもの独り言 それでもいつかは いつものように なぐさめあっている 」
吉田拓郎「イメージの詩」 アルバム「青春の詩」 から
詩のイメージというものがないだろうか。 子どもの頃に詩の書き方とかいうものを 教わらなかっただろうか。 何行かの文章の固まりで ひとつふたつの文節で改行し なんやらわけわからなくて ロマンチックでせつなくて 人生観で価値観で哲学で 悲しみで悩みで腕を切って うつくしくて 落ち葉がハラハラで。
なんとなくそういうもの。 なんやら分からないものがシュールレアリスムなんだと。 愛がすべてなんだと。 純粋は無害だと。 障害をもつひとは弱く心のきれいなひとなんだと。
詩を書きたい なんて、とても人には言えないでいる。今までずっと。 どんなものがそうなんだと分からんのに。 無意識のなかの意識以外の部分の 色の名前を知らずに見る色。 不安をというコトバを頭が思いだす前の からだに走る不安。 コトバになるまえのコトバに 音と絵と時間をあててみる。唄ってみる。 足せないように。 引けないように。 うそぶいて。
詩は英語にするとほんとに POEMなんだろうか。 詩人っていうのはどういうひとなんだろうか。 ハローワークに求人。
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