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2003年02月09日(日)
「髪を切る日」





「 ハサミが通るたびに 思い出が落ちていく
  今朝何気なく見たパスポートの
  写真だけが君をおぼえてる
  
  人は髪を切る前に きっと何かを片付ける
  だからわざわざ混んだ日曜日を
  選んでしまうのだろう

  終わる恋人同士はきっと
  お互いの変化を分かりあえず
  それがうわべのこととさえも 気付けない

  少なくとも僕たちは そんな風に別れた
  短く切ってください
  彼女が嫌いだったスタイルに 」


               槇原敬之 「髪を切る日」
               アルバム「SELF PORTRAIT」から






わたくしの場合、切るというより刈るなのだが
バリカンの刃には3ミリ、6ミリ、8ミリとあって
8ミリはまたすぐに伸びてしまうし
3ミリはTシャツを着るときにマジックテープの原理で
ひっかかってしまううえに
風邪ひいた。
ので6ミリがだいぶんによろしい。

もちろん美容室なんてこじゃれたところには
行ってません。
近所の散髪屋さんです。

そこのおばさんがまたやさしい〜ひとで
人気があって
引っ越した先から通ってくるひとも多いみたい。

旦那さんを亡くしてからひとりでお店に立ち
今日もサクサクわたくしの髪を刈りながら
娘さんの子供の頃のピアノ教室の話しと
お孫さんのやんちゃぶりの凄さの話し。

「好きでやってきたことだけど
 人生なんてあっというまに過ぎちゃうわよ。ふたばさん。
 好きなことをやってるっていうのは本当に素敵なことだわ」
といつも言ってくれます。