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2009年03月23日(月) ■ |
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湖畔 |
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公園の夜にはとがったカタチがないので それで湖のようです ラッパ吹きがあなたのことを考えます
身勝手な音で浮かんでいることが出来るなら 来る朝のことなどは一枚の 銀紙にされ、まるめられ、次つぎ 車に踏み潰されるのが聞こえてきます
草っぱらの陰からまた陰まで 小さな魚が何匹も 跳ね上がっている、それで僕も 穴だらけのお腹に有り丈 風を吸い込んでしまいそうな 夜風まみれのまま、そのまま あの外灯の枝へ ぶらさがってしまったような気分なんですけれど
やさしい男がゆらゆら揺れて、やってきて おい、死んでるのかと尋ねながら 覗きこもうとするので 仕方なし、目を開ければ
なんだ、生きてるのかと呟きながら 岸辺の森へと消えました
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