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2010年09月08日(水) ■ |
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時は流れた! |
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みんなしあわせになった! もちろん僕も! お金だって少しは入ったし! 戦いは終わった! いやなヤツらがいなくなった! おもえばいつも、ひと握りは残った! でも大部分はうしなった! 結婚した! でもすぐに去った! もうおもいだしもしない! あのこがもうお母さんだなんて! 病気が治った! 別の病気になった! あの仕事をやめておいてほんとによかった! 勉強もした! 主にサカナたちのこと! それから礼節について! あんなに熱かったものたち! 次々に冷めた! いつの間にか、なんて言い方もおぼえた! でもこれでいいはず! 他人への喋り方がちゃんと僕のなかで そいつを証明してくれていたから! あんな寂しい歌なんて! いまは聞こえない! 絵なんて描かない! 馴れていた!そう! いつの間にか!それは! 素晴らしいことだった! たいしたことじゃなかった! 過ぎたこと! そう呼ぶことができるだろう!?
― 手帳にそう書き付けたのは じつに20年も前のこと 語尾に!をつけるような生々しい若さも 青臭さもなくなったのだし おもえばいつも、ひと握りだけは残ったし あとの殆どは見えなくなった そうして、いまの僕は
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