妄言読書日記
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2002年09月05日(木) 『やさしい竜の殺し方2』(小)

【津守時生 角川スニーカー文庫】

表紙のウルが、なんとなくデッサンおかしいような気がする。肩の位置が妙じゃないだろうか。それとも、肘の位置か。

男性と違って、読んで吐き気を催すようなことはないんですが(だいたいこれでそんな気分になるなんて、随分と繊細なんじゃないの?)、途中拳を握り締めることしばし。
一度、アーカンジェルを殴りたい。誰か殴ってやれ。殴られてたけど。
あと、ダンタリオンに脳天唐竹割をお見舞いしたい。
なんとも気に食わないキャラです。
私は野郎のトラウマにはちょっと手厳しいので、うじうじしてんじゃねー!!と。

だいたい、この小説自体一巻で放り投げても良かったんですが、ウルが可愛いのでそれだけのために読んでるんです。
私はウルのために読んでいるのよ〜。
可愛いって言ったって、彼70超えてるんですがね。年。どうせそんなこったろうと思ったよ。竜だもんな。
ウルのセリフはどうして、あんなに上手に書くくせに、他の人のセリフのやり取りがいまいちなのだろう。
もう少しなんとかならんかな。

なんで、ドウマとクローディアがくっつくかな。最初からそんな雰囲気はしてたけど、余ったもんくっ付けとけみたいで嫌だ。
女性キャラがないがしろにされる話は好きじゃない。

あ、今気が付いた。
表紙裏、内容粗筋
「剣と魔法と漢侠(おとこぎ)の本格ファンタジー」
どのあたりが、オトコギなのよ?
色々考えるね。枕言葉を。

あとがきの、某映画を観て作者が「ラストの男のセリフって女に都合よすぎると思う」と言ったのに対し、
「それが女の夢よ」
と答えた、友人殿が素敵だ。
そう。創作に夢は大事。夢の無い話は駄目。



蒼子 |MAILHomePage

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