妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次前のページ次のページ


2002年12月05日(木) 『ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか』(他)

【文:小野不由美 漫画:水玉蛍之丞 ソフトバンク】

一年前なら、例え小野主上が書かれているとはいえ、ゲームのエッセイなど読まなかっただろうなぁ。
今年はめっきり、にわかゲーマーと化してしまいました。

冒頭、前書き。


「君子、ゲームに近寄らず」と言う。――言わなくても、言うということにしてもらいたい。


深くうなずく。
全くだ。

ゲームというのは、とかく時間を食いつぶす。

ええ、ええ、本当にそうですとも。
まだ、ゲームにはまっていない方は、ゲームなどに手を出さない方がいいとしみじみと思いますよ。

このエッセイにより、さらに小野不由美が好きになりそうです。
すっかり、“主上”とお呼びすることに抵抗がなくなってしまいました。
(麒麟は綾辻氏か?いやいや、そんな)

さて、この本入手困難らしいです。でも、本屋で普通に遭遇してしまいました。
初版年、1996年ということで、もっぱら、ファミコン・スーパーファミコンの話題が中心かと思いきや、ファミコンを取り巻く、主上の愉快なお友だちライフやら、時事ネタやら、ゲームを知らなくても面白いかも。
知っていればなおよし。
私は、あまりファミコン・スーパーファミコンのソフトは知らないのですが・・・。

どの項目も、そうだよそうだよーと思うことが多いのですが、全部あげると、丸々一冊ここに書き写すことになるので、一部。

「少女達の憂鬱」
私は幽霊も超能力も死後の世界もUFOも信じていないんだもーん。

そんな、いきなり!!
ゲームエッセイならではの、本音トークに思わずびっくり。あんなに、ホラーとかファンタジーとか書いているのに・・・。やはり、信じているのと書くのは別ものか。

「ゲーム・ファミニズム宣言」
『弟切草』の主人公に、悩んだ挙句そばにあった漫画の主人公、「ハムテル」となづける小野主上・・・。
ちなみに私は、「男八」。“だんぱち”。これこそ意味がわからない。友人達とノリでつけたら、まあ、怖くない怖くない。シリアスシーンでも「男八!!」と叫ばれるたびに爆笑。

「おさるのこと」
このエッセイにしばしば登場する、“おさる”と呼ばれる人々。
けっして、芸人ではない。小野主上にそんな交友関係があってもなんだか嫌だ。

「おさる」は好んでパズルゲーム――とくに落下型パズルゲーム――にハマるのが特徴である。〜中略〜ラッキョを剥くお猿のようだ、というわけで、こういうタイプの人間を我々は「おさる」と呼ぶのである。

うーん・・・。
私は典型的、「おさる」のようです。
ちなみに、両親もそうなるとおさるです。ことに、母がもっともおさるですね。延々と、テトリス、ドクターマリオをやり続けてました。

「OYAJIのこと」
オヤジとは、誰もが知っているキャラクター「マリオ」のことです。

見れば見るほど単なるおやじだ。若くもなくハンサムでもない。背後に夕日をしょって高いところから現れてサマになるほどカッコよくもない、「キミたち将来何になりたい?」と子どもに聞いて「マリオ!」と答えさせるほど英雄的でもない、この単なるヒゲヅラおやじのせいで、どうしてわたしは道を踏み外さなければならなかったのだろうか。

全くもってその通り。なんだろうか。このオヤジは。

そもそも、マリオとはいったい何者なのだろう。名前といい、あのヒゲヅラといい、妙に明るい性格といい、どうにもイタリア系のおやじのような気がするのだが

イタリアンなのか!?マリオ!!
この後も続く、マリオ考がとにかく可笑しい。

ああ、どの項目も載せたい!とにかく、いちいちうなずいてしまう。そう!そうなの!!と。
主上、もうゲームエッセイはされないのでしょーか?
ドリームキャスト、PS、PS2等々のお話も聞きたいのですが・・・

あ、合間合間に入る、水玉氏の漫画はわからないネタ多し・・。というか、この人伝える気はなさそうなんですけど・・・・。
そして、女性の一人称「オレ」がどうしても好きなれないです・・。「ボク」ならまだ、なんとかかんとか。
なんで「オレ」なんだよー。



蒼子 |MAILHomePage

My追加