妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2009年09月27日(日) 『左近の桜』(小)

【長野まゆみ 角川書店】

ものっすごい久しぶりに長野まゆみ読んでみるかーという気分に。
10年以上ぶりですが、今も変わらず上品なBLを書いておられるんですね。
文藝賞でデビューしようが、図書館に何冊並んでようが、BLだろう、と。

男同士が逢引に使う宿屋左近の息子、桜蔵が主人公の連作短編集。
桜蔵はあっちこっちで変な男(この世のものではないという意味)を拾ってきちゃうという体質(?)
ストレートな濡れ場がないというだけで、あとはまあ、今市子の描きそうな不思議で怖い系の話しです。
桜蔵と、弟の千菊の先生、羽ノ浦がいい感じ。もうちょっと出番あるといいんだけどなー。続編に期待。
豪奢な身体ってどんなだよ!
大人組の話の方が例によってやっぱり気になるんだけれど、長野まゆみなのでその辺やっぱり少年がメインになっちゃうのは仕方ないか。



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