妄言読書日記
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2011年11月19日(土) 『大軍師黒田官兵衛』(小)

【桜田信也 祥伝社】

全然知らない作家さんなんですが、読んでもあまり作者のカラーは見えなかったです。
黒田官兵衛の小寺家時代から、晩年までを一冊に。
一冊なので、史実を並べただけの部分が多くて、もうちょっと解釈みたいなものが見えるとよかったのになぁと思いました。
秀吉が天下人になって以降は、アンチ秀吉(アンチ織田)なのがけっこう前面に出てきて微妙な気分。
まあ、そりゃあ褒められた人間じゃないけども、この人たちは。

吉川英治の小説だと、半兵衛の死に目に間に合ってましたけど、たぶん、間に合ってないこっちの方が史実なんでしょう。
小説としては吉川版くらい脚色してる方が楽しいけど。



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