この前友達の金色のドラゴンがうちに遊びに来てくれた。 その翌日、私の元にラベンダー色のまだ小さいドラゴンが来た。 甘えん坊で好奇心旺盛な可愛い赤ちゃんドラゴン。 紫色というよりラベンダー色。 人懐っこく私の腕に頭を乗せて寝ていた。
「名前は何ていうの?」
そう聞くと頭の中に文字が浮かんだ。
「ティ?・・・ティア?ん、違うな・・・。ルティア?」
何故かそれが名前だとわかった。
「そっか、ルティアか。よろしくね」
にっこり微笑んで、頭をなでなでした。
紫色のドラゴンがヒーラーを守護する存在だと知ったのはその次の日。 マリアさまのサポートもあり、弟4チャクラが一番活発な私には、やはりヒーラーが似合っているのかもしれない。
「だからあたしのところに来てくれたの?」
寝ているルティアにそっと聞いてみる。 ヒーラーになったら自分を同じようなことで苦しんでいる人を少しでも癒せるだろうか。 ヒーラーになれたら・・・。
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