Sports Enthusiast_1

2002年06月14日(金) タレントは豊富だが、チームは二流

日本がチュニジアに完勝してベスト16を決定。チュニジアは精彩を欠き日本の危なげない勝利。一方、韓国では、韓国vsポルトガルが予選突破を賭けて激突。たいへんな試合だったけれど、それ以上に皮肉な試合だった。米国がまさかのポーランドに3点と大量リードをされているという展開。それを知ってか知らずか、ポルトガルは2人の退場者を出し韓国に1点をとられ敗れ去った。ドローならば韓国、ポルトガル両方とも予選突破であったというのに・・・
9人になってからのポルトガルの捨て身の攻撃はすごかった。決定的チャンスが3回あった。9人で1点返したとしたら、それこそ奇跡だったのに。
この試合、審判はアルゼンチン人。南米の審判は・・・と言いたいところだけれど、この試合に限っては、公平な笛だった。もちろん、ポルトガルの選手達はそう思わないだろうが。
こうまで乱戦になった理由はなんだろうか。私見では、韓国の強い当たり、しつこいチェックだろう。ポルトガル選手がタックルで倒されるシーンが続出した。もちろん、正統な当たりであるから審判は笛を吹かない。この状況にポルトガルが冷静さを失った。アジアの無名選手に倒され動きを封じられ、プライドが高い彼らは無意識にか意識的にかわからないが、反則に出た。もちろんアウエーのプレッシャーもきついのだろう。
ポルトガルは選手もベンチも、アメリカが大量リードされていることは知っていただろう。知っていながら、自分達のほうが格上であることをみせようと焦ったのである。優勝候補にあげられほどの才能がありながら、自分達のプライドに溺れ、冷静さを失い、無用な一対一の勝負に勝とうとした。韓国だって、いや、ワールドカップはそれほど甘くない。まして相手はホームの韓国である。
フィーゴは大好きな選手だし、ポルトガルに勝ち残って欲しかった。けれど、彼らは負けるべくして負けたのである。ポルトガルはタレントは多いが、チームとしては二流である。


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