3月30日に行われた日本vsエクアドルは後半終了間際、交代出場のFW佐藤が決勝ゴールを上げ、日本が逃げ切った。南米の強豪エクアドルは、前半堅守で日本を寄せ付けなかったが、後半開始後15分過ぎくらいから足が止まりだし、日本の攻撃を許すようになった。 エクアドルはW杯出場国だが、来日したメンバーは主力を欠いた「二軍」。そのうえ、長旅の疲れ、時差によるコンディション不良もあり、攻撃面で精彩を欠いていた。南米予選におけるエクアドル代表といえば、高地キト(首都)で勝ち続け予選を突破したが、地球の反対側の低地日本国でのアウエー戦では、高地の有利さが働かない。ホーム日本が勝って当然のマッチメークだった。 勝った日本代表の中で最も印象に残った選手は三都主だ。この試合で彼が攻撃的左アウトサイドで力を発揮することが証明されたが、逆に言えば、彼には4バックにおける左SBが無理ということだ。いまでは死語になってしまった「黄金の中盤」(=就任当初、ジーコ監督が提唱した4人の海外組MFを先発出場させる構想のこと)では、俊輔、ヒデ、稲本、小野の4人がMFの先発候補になる。ダイヤモンドにしてもボックスにしても、三都主がおさまるポジションがない。そこで、ジーコ監督は三都主を左SBにコンバートしたのだが、無理筋だった。Jリーグ(浦和)では、ブッフバルト監督が三都主の攻撃力を生かすため、彼を前目の左サイドで起用し続けて成果を出している。ジーコよりブッフバルトのほうが、選手の能力を的確に把握している。 きのうのエクアドル戦は、両国の親善という開催目的を十分に果たした。また、この試合がエクアドル及び日本の代表控え選手たちのアピールのために用意されたひのき舞台であったことも報道のとおりだと思う。だが結果的には、この試合を通じて、両国の代表監督がW杯出場選手を最終決定する情報を得たとは思えない。エクアドルの収穫は、アジアの代表チームの力について、実戦をとおして把握したことかもしれない。一方の日本は、�。唯道暗埃腓旅況眦�資質、�■藤弋彿櫃良坩堕蠅機↓�FW佐藤が相手にとって脅威であること――を再確認したことかもしれない。 06年(W杯開催年)、日本は米国戦、ボスニア戦を通じて、三都主に守備の資質がないことを確認した。その一方、三都主が日本の攻撃にとって不要な選手だと断定できないどころか、彼の存在は日本の攻撃の有力なカードであることが了解できた。彼を生かせるフォーメーションがいまだに確立できていないというのは、かなり深刻な問題だ。さらに、この試合で決勝ゴールを上げたFW佐藤が象徴するとおり、スピードのある攻撃型選手が日本にとって重要だ。 日本代表は、本番開催3ヶ月前にしてその姿が固まっていない。かなり、深刻な事態を迎えている。そんなとき、監督更迭という手段も考えておかなければいけない。本番直前の監督交代は、世界ではけして珍しいことではない。のんびりとした緊張感のない代表チームを活性化するには、ジーコ監督の胸の中ですでに大筋で決められるという代表選手選考を白紙に戻し、というよりも、ジーコ監督の交代という“天下の宝刀”を抜いていい。それくらい、“日本代表”はたるんでいる。
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