2003年07月05日(土) |
鏡の中のエウリディケ |
昔、ネコを飼ってましたが遊んでてよく手を引っ掻かれて傷だらけで大変でしたわ。 興奮してくると目をランランとさせて家中かけずりまわってたりも。(笑) 遊んでいるつもりが遊んでもらってたんですよね。実は。 かまって欲しい時には知らんふりなので、紙をがさがささせて気を引いたり。
ネコに鏡を見せると面白い反応を示してましたね。 鏡を見ながら手を裏に回して掴もうとしてましたかね。(おばかじゃ。笑)
アーサー王にこんな話がありますね。 川の中州に住むシャロット姫の話。 シャロット姫は、外の世界を直接見ると死ぬ、という呪いをかけられていたというお話。 (ヘンな呪いかけるなよ〜。笑) だから鏡を通してしか外の世界を見れなかった。
シャロット姫は、毎日タペストリー織りの毎日を送る事しかできず退屈な毎日? 鏡に映る世界に退屈し始めた時に、川のほとりで歌うランスロット卿に一目惚れ。 その歌声に惹かれシャロット姫は織物の手をとめ外の世界を覗いてしまう。 とたんに呪いが現実に。
約束、禁問さえ破らなければ....という物語は多いですね。 もうすぐ七夕。 「織り姫星」として有名なこと座のベガにはこんなお話がついてますね。
竪琴の名手オルフェウスと、その妻エウリディケの爆涙全開なお話。 せっかく自慢の歌と竪琴で奥さんを奪回成功と思いきや、 約束を守れず取り戻したエウリディケを失う事に。
「地上に出るまで決して振り向かないこと」
振り向いた理由はいくつかありますが、冥界からの帰り道、 険しい道を登ってて妻のエウリディケを心配したオルフェウスが 振り向いてしまったというのが一番いいですね。 (悲話にいいもないだろう。笑)
意思の弱さ?オルフェウスは優し過ぎたんですかね。 鏡を持っていればオルフェウスはエウリディケを失わなかったのかな。 エウリディケを鏡に映して確認できるから。
でも、鏡に映し出されるのは本物じゃない。 それは現実ではないから信じられませんね。 オルフェウスは鏡を持っていてもきっと振り向いたでしょう。
|