15's eyes
- 2002年11月05日(火) 小さな誤解
昨日眠る前に彼からメールが届いた。
内容はなんでもないものだったのだけど、
件名にレスのマークがついていた。
Re 行ってもいい?
私が送った件名ではなかった。
自分の送信履歴をのぞいても、
そんな件名は出てこなかった。
誰からのメールなんだろ?
行ってもいい?って、今からっていうこと?
こんなに夜遅くに?
彼が誰かにレスを送ろうと思って、
私に間違えたのかなぁ…
でも、誰に?
まさか。
女の子じゃないよね…
私は、休日だった昨日、彼と会っていない。
彼は仕事だと言っていた。
私じゃない誰かとこれから会うの?
まさか
まさか
まさか
私は、こういう嫌な想像を膨らませる時ほど、
自分が醜いと思う時はない。
勝手に女の子じゃないかと想像し不安を募らせる自分と、
でも、彼は私とつきあってからというものの、
ほとんどという休みは私と一緒に過ごそうと努力してきてくれたじゃないの
いつでも忙しくてもメールや電話で
連絡をくれていたじゃないの
と言い聞かせる自分とが戦った。
あの、隠し事ができずに嘘をつくのが苦手そうな彼を思い起こして、
そんなはずないじゃないのと考えに区切りをつける。
でも、それじゃぁ、誰なの?
男友達じゃないの?
そうかもしれない。
でも、男友達は夜でも平気で彼の家にいけるのね。
私は行くっていうと、夜出歩くのはあぶないんだからとか、
だったら迎えに行くとか言われておしまいだろうな。
結局、私たちにはまだあの女の子の影が残っているんだろうな。
彼は私とあの子が会うことをとっても恐れている。
だから、私は一人で未だに夜に彼に会いに行けない。
とかいろいろ一人で勝手に考えて、そういう自分がまたしても嫌になった。
件名1件からここまでいろいろ想像する自分がばかだと思った。
きっと私たちにはまだ根深いものが残っている。
それをそろそろ向き合って片づけなくてはいけないのかもしれない。
とりあえず、一人でぐるぐる考えるのはよくないわと
ようやく思えたのはそれから30分もたってからだった。
彼は自分が送信を間違えたかもしれないことに
気づいてるかどうか謎だったので、
私は件名を変えずになんでもない内容のメールの返事を簡単に返した。
私が普段のメールでは、
ほとんど件名を変えるのでこの行動に彼は気づくだろうか?
返信がきたのは、今日のお昼だった。
いつも仕事中にはお互いほとんど暇がないから
メールをしないのだけど
今日昼休みに電話のパケットを開くとメールの着信があった。
昨日の夜友達夫婦がきてねー
そうだったの。
そうだったの。
そうだったの。
誤解だった。
私は昨日、
自分が考えたことがやっぱりとてもばかばかしかったことだったと思った。
彼を一瞬でも疑ったことが恥ずかしかった。
ごめんねと思った。
同時に、1年もたつのに自分は彼の一挙一動でこんなに動かされてしまうのかと驚いた。
私は、まだまだ彼のこと、すきなんだ。
と思った。
すきだから信じていたい。
でも、信じ続けることって、難しいな…