夜――いつもの様に窓の縁に座り、いつもの様に物思いに耽りながら、
いつもの様に煙草を吸っていた。
ふと、雲がやけに近いのに気付き、ボーっと眺めていたら、
雲の動きに見とれてしまい、
二時間もずっとそうしていた。
やけにハイスピードで一点に収束していくと思ったら、
急にドラゴンが現れて、ゆっくりこちらへ顔を向けた。
目が合った。
ドキッとした。
ドラゴンの顔はみるみるごつく凶悪になっていき、
次の瞬間・・・
瞬きしたら消えてしまった。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


夢を見るのは悪い事じゃない。
夢を馬鹿みたいにがむしゃらにいつまでも追いかけるのも悪い事じゃない。
現実からほんの少し置いてけぼりにされるだけ。
失敗を恐れてはいけない。
しかしあたしは失敗を許さない。
やれば出来ると言うよりは、
やるから出来ないはずはない。
多大な自己への期待が自らを破滅に導かない事を切に願おう。


2001年06月26日(火)

にきにっき / にきーた