手紙

自宅で一人ほろ酔い程度に飲んでいて、もう別れようと思って、別れの手紙を書いた。三日連絡をとらないと、そう思う傾向にあるらしい。今までも何回も、三日連絡をとらないと気が滅入り、四日目に別れ話をしていた。
そのほろ酔いで書いた別れの手紙を、清書もせずに封筒に入れ、彼から貰った小さな知恵の輪を入れ、封をし、彼のアパートのΓテストに入れてきた。

その時は本気で別れるつもりだったけど、翌日になって、気が変わりだした。そんなに焦って別れなくてもいいような気がしてきた。別れたくなくなってきた。
好きじゃなくなったとか他に好きな人ができたから、別れたいわけじゃなくて、大好きだけど、付き合っていても淋しいし、疑問だらけで、だから別れようと思いつくわけで…。
手紙を取りに戻ったときには、もう無かった。彼の手に渡ったのかはわからないが、読んでいてほしくないと今更後悔する。
彼からの連絡はまだない。最初は本気だったけど、困らせて気を引きたい気持ちが全くなかったと言えば嘘になるなんて、今までは彼に理解してもらえたからあたし達これまで続いてきたけど、もう終わりかもしれない。
2003年08月28日(木)

にきにっき / にきーた