なんか、久しぶりに単車の雑誌を買いまして。 その裏表紙にSR400の広告。 ネイティブ・アメリカン風の格好をしたモデルさんと。
ヤマハ発動機が生んだ傑作、SR400/500。 その25周年モデルが発売されたらしいです。
SRシリーズ。 コレ程、開発者とユーザーの想いが食い違ったモデルも珍しいのでは。 最初のコンセプトは「フラット・トラック」 いかにもアメリカンなこのレース。 オーバルなダートコースをカウンター当てっぱなしで駈け抜けるってイベント。 そのイメージで作られたのがSRでした。 ビッグシングル、前よりでアップ気味のポジション。 あのHarley-DavidsonのXRみたいな。 スクランブラーというカテゴリー。
もともとオフロード車のXT500のコンポーネンツを使ってるので、その辺の延長にあるのでしょう。 当時は、エンジン等のパーツの使い回しは当たり前に行われてましたので、違和感はありませんでした。
ところが。 開発者の想いとは裏腹に全く違うジャンルでSRは花開きます。 それはビンテージ風カスタム。
古きよき時代のブリティッシュ・スポーツ。 美しい形のエンジン、基本に忠実なレイアウト。 そこに目をつけたカスタム野郎達が和製BSAや和製Triumphを次々に生み出しました。
専門のショップも生まれました。 そのムーブメントは遂にメーカーをも動かします。 マイナーチェンジでキャスト・ホイール、ディスクブレーキに「進化」したSR。 なんと猛烈なユーザーの反対に遭遇。 また元のワイヤースポーク、ドラムブレーキに「退化」してしまったのです。
まぁ、なんと不思議な単車でしょう。 ロングランもさる事ながら「退化」したのはSRくらいじゃないでしょうか。
各云う私にとっても、SRは憧れの単車で。
当時、まだ原付き小僧だった私。 持っていたHONDA CB-50S(名車!)をこれまた憧れのDUCATI風イタリアンカラーに塗り、YAMAHAのエンブレムと純正ステッカーをちょっと加工した「SR-50」なるモノを作って悦に入ってました。
My Sweet SR-50R
最近は500モデルも廃盤になりその進化系のSRXも無くなり、寂しい限りですが。 やっぱりSRは一度は乗ってみたい単車のヒトツでもあります。
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