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■美少女の野望〜覇王伝
2000年08月18日(金)
近所の超美少女Rちゃん。
小説家になる野望を最近持ち始めた。

読書の量も結構多いようだが質の方がちょっと問題があるんではないかと
老婆心ながらに思う。

ほぼホモ小説だし。

「ねえねえ、かじり〜ん。面白い小説があるんだけど、読む?」

「…もうホモ小説は勘弁だよ」

ちょっと前Rちゃんのお勧めでホモ小説をどっちゃり借りたのは
以前日記に書いた通りだ。

「違うよ。ホラー小説だよ。超面白かったんだよ!!読む?読む?」

「ふうん。どんな話?」

「あのね、死姦じゃないと勃起しない主人公が女を殺しまくって
 死体とやりまくって、やったあと乳を切ったりする話」

…またそんなんかい。

「かじりん…こういう話、だいじょうぶ?」

女の子にそんな心配されるとは…普通逆だろ。

「………貸して」

君が好きという物なら何でも読もう、と腹をくくった。

「じゃあ明日持ってくるね〜スゴイよ〜♪…あ、柴田恭兵!」

Rちゃんは僕が寄りかかっていた建物の壁に貼ってあるポスターを指差した。
つられて僕も見てみると、確かに似てなくもないが、それは寺山修司だった。

「全然違うだろ!!」

「テラヤマシュウジってだあれ?」

「作家」

「う…」

「小説家目指すならそれぐらい知らないと…」

「うん」

小生意気な普段とは違い、妙に素直だったりして。
しかし小説家への道のりはまだまだ長いようである。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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