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■サヨナラの日
2000年08月28日(月)
ヨウコさんとお別れの日。

仕事を終えて五反田のヨウコさんお勧めの東南アジア料理店に行く。
元同僚のチョビ子もなんとか捕まった。
久しぶりに会った彼女は日に焼けていた。

チョビ子はこの日、白いTシャツとバミューダ、
ビーサンというナメきった恰好。
おまけにばかでかいスーツケースを引きずっていた。

「これから11時の船で伊豆大島に行くんです〜」

ちっともじっとしてない女。
しばしチョビ子の近況報告会となった。

彼女は会社を辞めてからスキューバに目覚め、沖縄、南紀、伊豆、
この夏だけであっちこっちで潜りまくっていたらしい。

おまけに8月中は父親のいる大阪に滞在し、ヨウコさん作成の
「美味い店リスト」に忠実に従って
パックマンのように食いまくっていたとのこと。

「で、いつのまにか大阪と沖縄に彼氏ができちゃって〜。
 いやあん、フタマタ〜」

「いやあん、じゃねえだろ」

「キミの好きなようにするがいいさ」

乾いた笑いをするヨウコさん。

船の出発が近づいたチョビを駅まで見送り、
ヨウコさんと2人で別な店へ行く。

「やっとできたのよ、これ…」

と、ヨウコさんが僕にくれたのは、トロ(どこでもいっしょ)の
タペストリー。もちろん手作り。

すごい物だ。超感激。

僕もヨウコさんに餞別を渡す。こないだの休みの日、
何を贈ろうかと新宿/原宿/渋谷をうろついて散々迷ったのだが
結局何も買えず、やはり僕のトロコレクションからプレゼント。

かなりオタッキーな贈り物だがヨウコさんは家で
3匹飼っているほどのネコ好き。

何しろデンマークにはトロは売ってない筈だ!!

・トロの歯磨き・タオルセット。

・ぶるぶる震える小トロぬいぐるみ。

・トロ扇子。

僕らしい贈り物ではある。喜んでくれた。
遅くまで一緒にいた。

「よぴ(ヨウコさんのこと)、デンマーク語で
『サヨナラ』ってなんて言うの?」

「へへ…まだわかんない…はは、私、授業も全部英語でやるからさ」

なんとなくほっとした。「サヨナラ」なんてあまり言いたくなかった。
最後握手して別れた。さすがに泣けてきたがばれないようにお別れ。

家に帰ると更に寂しくなってきた。

こんぴーたーを開くとチョビ子から能天気なメールが入っていた。
自分のサイトも覗いてみたがキーボードを叩く気力もなく
トロのタペストリーを壁にかけ、

寝た。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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