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■カレーのヨウコ様
2000年09月07日(木)
先月末、デンマークへ大学の講師をするために
旅立った織物職人ヨウコさんだが未だ音信不通。

彼女が旅立つ直前に僕に送ったと思われる
小包を今日郵便局に行って受け取ってきた。

『差出人:

 東京都大田区田園調布X−XX−X

 モグロ フクコ(よぴこ)』

…よぴことはヨウコさんのあだ名であるが…怪しい。
中身はなんだろうか。僕が貸していたCDだろうか、と
思って開けてみたら、

何故かククレカレーが3つ入っていた。なんでえ??
やっぱ、ヨウコさん、このヒト、よくわからん。

手紙も付いていたので読んでみた。
…めっちゃくちゃにヘタクソな字である。
こんなはずではないのだが。

『Hello〜★
 時間がなくて、それに今手が痛くて上手に字が書けない』

なるほど。織物の製作は手が物凄く疲れるのだそうだ。
出国直前まで作らなければならない作品があったのだろう。

あとプライベートな事がだらだらと書いてあって


『それではまた会う日まで〜♪
 カレーあげよう。ライスは用意できませんでした。

 よぴ子』

何故「また会う日まで」から「カレーあげよう」に繋がるか。
全く脈絡が分からない。

しかし思い返してみるとヨウコさんは
「料理が出来ない」と言ってる僕に
インスタントラーメン刻み野菜付きとか
盛岡冷麺セットとか簡単に料理できそうなものを
よくくれていた。

そういえばいつだったかヨウコさんに

「料理はできないけどレトルトカレーぐらい作れるよ。米も炊けるし」

と言った記憶がぼんやりとある。

これも彼女なりのらしい愛のある(?)手紙なのかも知れない。

しかし、貸しっぱなしのCDのことは、どこにも書いてなかった…。
選りすぐりのマイベストなのに…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。

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