息子・タク(8才)と
「運動会のかけっこで1等賞になったらポケモンカード買ってやる」
そういう約束をし、見事1等になったので約束を果たすことになった。ていうか本当は1等じゃないんだけど…。実際は、タクともうひとりの子が争っていて、僕と嫁がゴール前で観ていた限りではほぼ同着であったが、ゴール脇にいた先生の判断で2着となってしまった。
僕は先生が2着って言ってんだから2着だろ、と思ったのだが
「ボクは自分が1等だと思ってるよ。ボクの方がテープ切るの早かった」
タクは自分が肌で感じた結果を信じて疑わなかった。ただそれをタテにして先生や僕らにギャーギャー食らい付くわけではなく、
「先生がそう判断したのなら仕方がないけど、ボクの中ではボクが1等だ」
という潔さになんだか感動してしまって
「よし、パパは君を信じよう。君が1等だ」
親が子を信じなくてどうする、ということで買ってやることになってしまった。今思えばそれが大きな苦労に繋がることになるのだが…。
夕ご飯の後、タクをチャリの後ろに乗せて、最寄りのセブンイレブンに行って買うことにした。ココがウチから一番近いポケモンカードを売ってる店で、僕がよくおねだりされるところであった。
ところがお店に入ってみるとカードがひと種類しかない。僕もよく知らんが、ポケモンカードと言ってもいろんな種類があるのだった。
「違うのがいいかもー」
何が「かもー」だ、ギャルかお前は、と憤りそうになったが、
「じゃあもういっこのセブンイレブン行ってみるか」
そんな遠くないところにももう1店あるのでハシゴしてみた。そしたら
「ウチはカード系扱ってないので…」
そこは全く売ってなかった。
「この辺にまだセブンイレブンあったかなあ…?」
この時点では、セブンイレブン、もしくはカードを売ってるコンビニなんて結構高密度であるだろと思っていたのだが、よく考えたらあそこのセブンは潰れて、以前買ったことがあるスリーエフも潰れて、ファミマやローソンでは売ってないし…とアテが外れ、次なる目標を見失いつつあった。
「あそこも確か売ってたけど潰れちゃったんだよな…」
と迷っていると
「ボク、もういっこセブンイレブン知ってるよ!ママと来たことあるよ!あそこなら多分売ってるんじゃない?」
タクが張り切って道案内をするので従うことにした。しかしどんどんウチから離れて行くし、周りは寂れていくし、ホントにあるのかよ、と不安になった。しかし冒頭にも書いた通り、親が子を信じないでどうする、という信念の元、家で待ってる嫁と娘・R(10才)に
「カードが売ってないので探してきます。ちょっと遅くなります」
とメールを打ち、タクの言う通りの道を通っていっただが、
「わかんなくなった」
「ちょ、待てよ」
自転車からひっくり返りそうになり、思わずキムタクのモノマネが出てしまった。我が子を信じることによってどんどんドツボに嵌っていく。結局文明の利器・ケータイのグーグルマップにより探し当てることが出来た。
「そうそう、ココだよココ」
とタクは言っているが怪しいものである。しかしここにもなかった。
「もうさっき1種類だけあったのでいいよ…」
タクもさすがに悪いと思ったのだろうが、僕はもう引っ込みが付かなくなってしまっていた。もうだいぶチャリをこぎまくり、ウチから離れてしまった。それが全て無駄足になってしまうではないか。だったら最初から言えよ、的な。
「こうなったらオモチャ屋に行くぞ!」
ふた駅ほど離れたところであるが、もういくらセブンイレブンを回ってもまるで買える気がしなくなってきたので、遠いけどオモチャ屋なら確実だろう、ここで絶対仕留める!と本気になってぐををををと意地になってチャリで突進したら
「ウチは遊戯王カードしかありません」
「ふおおおお!」
なんと、オモチャ屋でもダメだった。ポケモンカードって、そんなレアだったのか…。結局、ウチから半径5キロぐらいの円を描くような感じで何軒ものセブンイレブン(と1軒のオモチャ屋)をハシゴしたが、あったのは最初のところだけで、
「すまん、やっぱりココで買おう」
初めからこうしておけば、5分で済んだのに…。時計を見たら余裕で1時間以上過ぎていた。ウチに帰ってみたら
「いくらなんでも遅過ぎる」
と嫁とRになじられるし。でもいいの…タクを信じてのことだから。信じられぬと、嘆くよりも、人を信じて、傷つくほうがいい。BY贈る言葉。
あとセブンイレブンも信じてた。ずっと、おそらくあるだろうと思っていたので…。
セブンイレブン♪、ある多分♪
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今日もアリガトウゴザイマシタ。