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■孤独のグルメ〜吉呑み編〜
2014年10月12日(日)
仕事が終わり、帰ろうとしたら電車が人身事故で動いていなかった。

仕方がないので時間の潰し方を考えながら街をさ迷っていたら吉野家を見付けた。ここの吉野家には珍しく赤提灯が灯っていた。

吉呑み
これは「吉呑み」という吉野家の居酒屋バージョンがあることを示している。店内に入り、階段で2Fにあがると、そこが居酒屋「吉呑み」だ。ガチで酒飲みしたいなら普通に居酒屋に行ったほうが良いけれど、電車が動くまでちょっと飲んでようか…という「ちょい呑み」にはもってこい。

カウンターに座って注文をした。待っているとスタッフルームから制服姿の女子高生が出て来た。えっ?と驚いて凝視してしまったが、

「お疲れ様でしたー」

と帰って行った。バイトの子か。もう少し早く来ていれば女子高生バイトのおもてなしを受けることが出来たのに。吉野家系女子高生だなんて、おじさんの特盛股間がツユダクだわ。はい、特盛だけにかなり話を盛りました。しかし今カウンターにいる店員さんも若い女性で、

「お待たせしましたー」

愛嬌たっぷりでハイボールを持って来てくれたので

「今電車止まってるんだよねー参ったなー」

とか言って絡んでみたら

「えーそうなんですかあ?私も吉祥寺なんで帰れないと困りますう」

既に知ってるけど話し合わせといてやるか、的な感じは受けたが、とても愛想よく返事をしてくれる。

「吉祥寺なんだー。へー。吉野家と吉祥寺って字面似てるよね」

「…はい?」

しまった。調子に乗って妙な話しをしたらちょっと引かれた。あー…まさか吉野家でガールズバー的なノリになるとは思わなかった。普通吉野家って誰とも目を合わさずガガッと食ってササッと帰る場所である。

吉呑み
やがて吉祥寺ちゃんがツマミを運んで来てくれた。マグロの刺身と牛筋煮込みである。マグロの刺し身は「京樽」から、牛すじ煮込みは「ステーキのどん」から、といずれもグループ会社から仕入れているとのことだ。

まずマグロから食べてみる。吉野家なのにマグロ食ってる、という裏メニューを楽しんでいるようなレア感を味わいたかったのだ。口に運んでみると、うん、京樽のマグロだ。こういうのでいいんだよ、こういうので(孤独のグルメ風)。そういえば、電車に轢かれた死体のことも「マグロ」と言うんだっけ…って不謹慎である。

そして牛すじ。こちらはなんか硬いし味がしみこんでないし、煮込みが足りないのではないか…。しかも冷たいし。吉祥寺ちゃん…きっちゃん…あったまってないよ…。うん、こういうのでいい…わけない。

ちびちび飲んで、つまみを突きつつスマホで電車の運行状況を確認する。また当分動かなそうなので追加注文。

しばらくすると50代ぐらいのひとり男性客が現れ、カウンターの端の席に座った。そして

「電車止まってんのよー。帰れないんよー。どーしよー」

たまプラちゃんに甘えているではないか。おのれデレデレ絡んでんじゃねー!みっともない!と怒りを覚えたが、それは30分前の僕自身の姿でもあったのだ。ちょっと酔いが醒めた。

吉呑み
やがて出て来たメンチカツ。非吉野家的なメニューを、と選んでいたらなんとなくこれを食べたくなった。思ったより肉厚があり、腹に重く溜まる。

「そろそろラストオーダーですがいかがなさいますか?」

と、きっちゃん。吉呑みの閉店は早い。22時ちょい過ぎぐらいだ。まだ酒もメンチカツも残ってたし、そろそろ電車が動きそうな気配だったので特に追加注文はせず、引き続き飲み食いしながら復旧情報を待った。

吉呑み
「これよろしかったら」

なんと、きっちゃんが枝豆をサービスしてくれた!もうたまらん!

お前のことがすき家!

ちょっと松屋!

吉野家だっての!

(「お前のことがすき家」「ちょっと松屋」は鳥居みゆきのネタである)

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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