息子・タク(9才)が、一番仲がいい友達の男の子とポケモンカードで遊ぼうとして電話したら今日はダメと言われたらしい。
その男の子はタクの唯一のポケモンカード友達なのだが、最近ニンテンドー3DSを買ってもらったらしく、カードゲームより徐々に妖怪ウォッチなどのゲームに興味が移ってきているらしい。寂しいことである。
じゃあタクにもDS買ってやればいいじゃん、ということになるのだけれども、タクも娘・R(11才)も日頃からまるで計画性がない。
たとえば、今日はパパにとしまえんに連れてってもらいたいから、朝ごはんを食べたらすぐ宿題とピアノの練習をやって11時までに終わらせよう…というような自分で時間の使い方を考えて行動することがまったく出来ないのだ。
休日の朝など放っておくと、昼になってもパジャマのままで朝ごはんをタラダラ食べていたりする。そんな流されるままの子供たちにゲーム機を与えたら「ゲームは1日1時間」という高橋名人の教えなどまるで効き目がないだろう。宿題も何もやらずにずっとやってるに決まっている。
そんなわけで自ら計画的な行動を起こせるようにならない限りゲーム機は買い与えない、というのが僕と嫁の考えだ。
しかし、前述のとおり買ってもらっている子供がどんどん増えて、持ってない方が少数派になっているみたいなので、僕や嫁の考え方が古いのだろうか…という不安にもなっている。
日頃からタクにおねだりされる嫁は、僕より迷っていたのだろう。ある日、嫁がノートを開いて見せてきた。それは、タクがクラスメイト全員に
「ゲーム機を持っているかどうか」
をアンケートした結果だった。嫁が聞いて来いと言ったらしい。ノートにはタクの字でクラスメイト全員の名前が書いてあり、その横にそれぞれ「○」か「×」の印が付いていた。
「○がついてるのはー、いち、にー、さん…」
数えてみたら、クラスメイト30人中、ゲーム機を持っているのは20人。所持率66%!3人に2人が持っている!小学3年生でこれは高い率なのでは、と感じた。僕としては3人にひとりぐらいが持ってる程度だろうという感覚だったが逆であった。
持っていないクラスメイトはタクを含めて10人。若干女の子の方が多い。タクは持っていない理由も聞いていた。「×」が付いている子ひとりひとりの理由を嫁が説明する。
「まず○○くん!キャプテン翼ばりのサッカーバカだからゲームにまるで興味がなし!」
「ひえー」
「△△ちゃん!芸能事務所に入ってて、レッスンや仕事が大変でゲームなんて頭にない!」
「はあー」
次から次へと聞かされるが、持っていない子というのは単に必要がないからであって、
「つまり、欲しいのに買ってもらってないのはウチのタクだけ!という結果になりました!」
「ほげえええ!」
一応我が家の教育方針ということでゲーム機買わない派を貫いてきたが、ウチが思いっきりマイノリティだという結果を突きつけられてしまうと、それってどーなのよねー…、ウチが偏ってるのかなー、という迷いが生じ、じっと嫁を見つめると嫁もたぶん同じことを考えているのだろう、そんな目で僕を見つめ返した。久しぶりに嫁と目と目で通じ合うー♪。かーすかにー、うん、色っぽ…くはない。別に。
「みんな持ってるんだよう。ないのはボクだけなんだよう。買ってよう」
とタクはおねだりする。「みんな持ってるから」というのは根拠もなくおねだりに使う常套句であるが、この場合はちゃんと根拠となるデータを元に言っているのだから真実なのだ。この言葉は重い。すると嫁は
「うーん、じゃあ、サンタさんに頼んでみたらあ…?」
と目を泳がせ、僕をチラッチラッと見ながら言った。あああ、遂に嫁が折れてしまった。はいはい分かりましたよ。嫁、GOを出す人、僕、トイザらスに買いに行く人。
これで遂にウチの子らもゲーム機デビューか…本体もソフトも高いが、ポケモンカードも短いスパンで次々と新作が出て、その都度レアカードを求めて買い続けなければならないのでこちらも結構金がかかるのだ。
カードはひとパック5枚入りで160円ほどである。単価は安いが、欲しいカードが出るまで買い続けなければならない。何千円ぶん買っても出ないことが多い。僕はそれが嫌なのだ。タクがなけなしの小遣いをはたいてもハズレカードしか出ず、悲しそうな顔をしていて金ドブ感が半端ないのだ。
これを期に、カードからは足を洗ってもらった方が無駄遣いもなくなるし精神衛生上にも良い。結果オーライだけど、そっちのほうがいいなあ…と思えてきた。
あ、しかし、必ずしもゲーム機にはまったからといってカードは飽きるとは限らないのか。両方はまってしまったらどうしよう…。
カード名だけに、カード(過度)な期待は禁物?なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。