小学校の学芸会を観てきた。
学年ごとに演劇を一本ずつ、どの子供達もいい表情で演技をしていて、この学校はいい学校なんだなあと思う。僕が一押ししている音楽の美人先生が全学年の劇を通してピアノ伴奏しているのもポイントが高い。
目立つことが大嫌いな娘・R(11才)は限りなくモブに近い「街の人」の役、お調子者の息子・タク(9才)は主役の「孫悟空」(ドラゴンボールではない)、と、それぞれが性格に合った役をこなしていた。
RはRなりにカワイイ演技をしていたし、タクも緊張せず元気でニコニコ大暴れしていたのでよく出来ていたと思う。
嫁に聞いたところによると、Rの役はモブとはいえ名前や年齢などを自分で設定し、その通り演じていたのだという。ちなみにRが自分で設定した自分の役柄は
「カティアという名の35歳の女性」
なんだそうだ。どうりでババくさ…じゃなかった、ひときわ地味ーな服を着ていると思った。aikoとか聴いてそうな独身アラフォー女性…みたいな感じで。Rの将来そんな感じになるのだろうか。
一方タクは前回の「桃太郎」に続き主役を張った。学芸会の前にいろいろ聞いたところによると、タクはタクなりに悩みがあった。というのも「孫悟空」役を希望する子はたくさんいたので、先生がオーディションを行ない、一番演技がうまかったタクを選んだのだそうだ。
しかしそれに納得いかない子がいたらしくて、
「その子に『どうして君が孫悟空なんだ』って言われるんだよー。なんかボクやだなー」
チクチク言われることがイヤなんだと、珍しく悩みを語っていたのである。
「一番上手だった君を先生が選んだんだから、悪く思うことはないよ。堂々と演技すればいい」
と励ますのだけれども
「ボクが孫悟空になってから、ボクをライバルみたいに見てるんだよね」
「ほー。その子は手ごわいのか?」
「サッカーやってるからスポーツ出来るし、背が高いし、カッコいいし」
「勉強はどうだ?」
「うーん、ボクよりできるよ。たぶん」
「勝ち目ないじゃん!」
「だからライバルにされてもなあ〜」
まるでガラスの仮面のような様相である。演技力以外なんのとりえもない北島マヤと才色兼備のスーパーお嬢様・姫川亜弓のライバル関係みたいな。そういった舞台裏の緊張感も含めての学芸会なのだろう。
そんなことを考えながら嫁はビデオ撮影、僕はデジカメでの撮影をそれぞれ行い、学芸会が終わってウチに帰ってからRとタクに見せて見せてとせがまれた。
じゃあ見せてやるよ、とデジカメの画像を見せてやったところ
「あ、○○先生(音楽の美人先生)じゃん。パパ撮ったの?」
とRとタクが呆れ顔に。しまったー!隠し撮りしてたのバレター!
パパはねえ。タクが如意棒持って伸ばす演技してる時に鼻の下は伸ばしてたんだー。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。