子供達のピアノ発表会が終わってから母と寿司屋へ。
お疲れさん会と母の誕生日祝いを兼ねて。ピアノの発表会の後のシースーとかいかにもセレブっぽいが、もちろん回転寿司である。
最寄りの回転寿司は休日はいつも混んでいて、この時も僕が先行して店に行って順番待ちし、1時間ぐらいでようやく席に通された。
うちの家族の好むネタは大体以下の通りである。
まず母。
「お母さんは赤身が好きなんだよ。マグロがあればいいわ」
といつも言っている通り、マグロネタを中心に食べ、アラ汁をすすったりしている。
一方嫁は
「白身!」
タイやひらめの舞い踊り…じゃなかった、白身中心のネタを好む。赤味中心の母と比較すると源氏と平家である。だからといって仲が悪いわけではない。
息子・タク(9才)は
「マグロ!カンパチ!サーモン!」
食べられるネタが少しずつ増えてきており、本人もそれを誇らしげに感じていいて、だんだんと親父の財布を脅かす恐るべき存在に成長してきている。そして娘・R(11才)は
「サーモンと…あなご」
あまり寿司ネタは得意な方ではなく、刺身だとサーモンぐらいしか食べようとしない。あとは
「フライドポテト、からあげ、メロン」
「和民でも行け」
と言いたくなるような寿司と全然関係ないものを頼みまくり空気を読まない。
最後に僕。
「まずは、コハダ」
寿司屋の腕前は、コハダを食べてみれば分かるんだぜ…という通ぶった素人のフリをして実は安いネタばかり食べるのであった。
1時間も待たされたぐらいだから満席であり、四方の客からオーダーが飛んでくるので板前さん達は大忙しで混乱していた。僕らは
「さっき頼んだイクラまだですか?」
「すいません!ただいま!」
オーダーを忘れられてしまったり
「へい、カンパチおまちどうさま!」
「頼んでません!」
「すいません!」
オーダーを間違えられてしまったり
「はい、サーモンふたちょう!」
「さっき来ました!」
「すいません!」
頼んだのが二重に来てしまったり。コレがホントのネタがかぶる、なんちて。最後の方になると板前さんが気の毒なぐらい恐縮してしまい、
「あのー、シマアジでよろしかったですか?」
「はい、頼みました!」
すんごい慎重になってしまっていた。居酒屋とかファストフードのバイトがよく使う「よろしかったですか?」はムカつくけれども、この時の「よろしかったですか?」は全くもって正しい使い方である。
そんなに気にしなくていいのに。こういうのを寿司業界用語で「ガリが切れた」と言う。
すなわち「しょうがない」。なんちて。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。