年末は栃木の実家に帰った。
娘・R(12才)と息子・タク(10才)が楽しみにしているのは年が明けるまで夜更かしすることと初日の出を見ることなので、それまでは特にすることはなく基本ヒマ。
昼間は僕が通っていた小学校の校庭でバドミントンで遊んだりしていた。既に正月気分先取りで羽子板をやっている感じである。
Rが急に
「あっUFOだ!」
空を見上げて叫ぶのでなんだそりゃと思って僕も目を凝らすと、
「…凧だな」
正月気分を先取りしているのは僕らだけではないのだ。遊びを終えてもヒマなので、
「昭和初期の電話帳に載っていた地元の遊女屋経営者の名前がどこかに残っているか探る」
というマニアックな散歩をしていたところ、かつてその遊女屋があった近くの神社の社殿造営記念碑に寄付者として名前が刻まれていたのを発見した。

ついでに僕が生まれる前に亡くなった祖父の名前も発見。約50年前に千円寄付してたらしい。
さて大晦日の夜になり、子供達は紅白歌合戦に夢中。毎年知っているミュージシャンが増えて来て、その人達が登場するたびに盛り上がる。ここ最近ではEXILEとその一味が特に好きなようだ。アンパンマンの歌ばかり歌っていた頃から比べ、これも成長の証かと感心する。
ついでに嫁もなんとかクンキャーとかキムタク以来の推しがEXILEの中にいるようである。逆に僕はどんどん減っている感じである。なんできゃりーぱみゅぱみゅ出ないんだ。
紅白が終わって間もなく、年が明けて
「あけましておめでとう〜」
「ござーっす」
適当な新年のあいさつをしてとっとと寝る。何しろ初日の出を拝むために早起きしなければならないのだ。
そして5時半。いつもなら叩いても起きないけれどもこの時ばかりはパッチリと目覚める僕ら。毎年行っている山の中腹の初日の出スポットにレッツラゴー。
ここでは毎年、この辺の山林を守る会の人達がボランティアで豚汁や甘酒を振る舞ってくれているのである。しかも無料で。寒い中その美味さと温かさが染みるんだなこれが。しかし今年は
「豚汁1杯100円」
と書かれており
「有料になってるー!」
嫁が初ビックリしていた。秘かにめちゃめちゃ楽しみにしていたようだ。
「いやいやもともと毎年タダでこんなに具だくさんで申し訳ないぐらいだねって言ってたじゃないか」
結局今年も食べた。ウンメエエッ。

朝6時40分ごろ、筑波山の右側から初日の出が。この時ばかりは厳かな気分になることよ。子供達とこの場で初日の出を見るようになって3年。毎年天候に恵まれているのが凄い。

テンションが高まったのか、嫁と息子が近くにある公園のステージで踊り出した。紅白の続きで、またEXILEか。そんなことやってるの、ここに初日の出を見に来た100人近くの中でお前らだけだよ。
「らーいじーんぐさあああん!」
はいはい初日の出だけにってやかましいわ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。