土曜日、節分の日の夕方。
嫁が買い物に行く時に
「恵方巻き食べる?」
と僕に聞いた。僕はコンビニやスーパーの恵方巻きゴリ押しが好きではない。それ以上にそもそも巻き寿司が好きではない。だから毎年食べない。なので
「食べない」
今年もそう答えたところ
「やっぱりね」
分かってたけど一応聞いてみた、的なリアクションを残しママチャリで颯爽とスーパーに出掛けて行った。毎年聞かれるたびに
「僕は自前のエロ巻きがあるからねウヒョヒョヒョ」
という下ネタが思い浮かぶのだけれども、さすがに実際の恵方巻きには太さも長さもかなわないので、実際に口に出すことはしない。それぐらいはさすがに分別は付いた。美味しさは勝てると思うがウヒョヒョヒョ。
元々恵方巻きの由来自体が
「大阪のエロ大尽が擬似フ○ラとして女郎に太巻きを咥えさせた」
という下ネタらしいので(諸説あり)僕がそんなことを連想するのも無理はないことである。そんな汚らわしい由来のイベントはするべきではないと思うのだが…。
しかしそういう細かいことにケチをつけているのは僕だけであり、嫁と子供達は毎年みんなで食べ合って、おっきい〜とかふと〜いとかおいし〜いとかキャアキャアしていて、まさに一家団欒(オヤジ抜き)といったところで楽しそうである。いちいちスミ・オブ・重箱をつついたり揚げ足をとったりケチをつけたりせず、イベントに全力で乗っかり楽しめるのがリア充なのだろう。
どうせおいらははぐれメタボさ…と心の内側に篭っていたところ、だいぶ時間が経ってから嫁が買い物から帰って来た。
「R(中2の娘)の恵方巻きが売ってなかった〜!探したのに!」
恵方巻きにも種類があって、Rが欲しがっていたのはスーパーセイユーセイミー(仮名)のチラシに載っていた「牛肉恵方巻き」だった。Rは魚より肉が大好きなのだ。ちなみに息子・タク(小6)は刺身が大好きなので「海鮮恵方巻き」を欲しがったという。
タクのはあったのだが、Rの牛肉恵方巻きは売り場になかったらしい。セイユーセイミーはウチからだいたい南南東、つまり今年の恵方と言われる方角にあったのだがそこまで縁起が良いわけではなかったようだ。
嫁はさらにちょっと離れた別のセイユーセイミーにも行って探したらしい。だから帰りが遅くなったのだ、と。しかしそこにもなかったという。
「えー」
Rは残念そうであった。
嫁が探した2店の他に、もうちょっと足を伸ばせば更にあと2店ほどセイユーセイミーがある。我が家は車がないのでいずれもチャリで20分ぐらい。ひとつは恵方の南南東ではないが西北西のほう。もうひとつは北北東あたり。
牛肉恵方巻きは「牛」、すなわち「丑」である。丑の方角は十二支でいうところのまさに北北東。だから北北東のセイユーセイミーにはきっとあるはずだ!
そんなことを力説したら嫁がRに優しく言った。
「じゃあR、そこのヒマそうな人に探しに行ってもらいなさい。ママはね、夜はママさんバレーの新年会だからもう時間がないの」
つまり僕がパシらされることに。
南死東(なんですとー)!
なんちて。
(無事北北東のセイユーセイミーで見つかりました)
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今日もアリガトウゴザイマシタ。