lucky seventh
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思い描いた理想からはこんなにもかけ離れてしまった。 未来は一体どこにあるのだろう?
俯きながら君は僕の方に歩いてきた。 肩はわずかにゆれていて、 それに呼応するように君の流れるような長い黒髪は 肩からぱらぱらと落ちてきて、 少しだけ、 そう、ほんの少しだけ、 昔に戻ったような錯角に陥った。
「ごめんなさい...」
君はかすれた声で僕の肩に頭を押し付けた。 目眩がした。 それは急に現実に引き戻された歪みと、 これから知るであろう現実に対しての目眩で。 どうしようもない哀しみが僕を襲った。
「..ごめん、なさ..い....」
切れ切れになる君の謝罪の声。
「ごめ.....」
それは誰に対しても謝罪だったのだろう?
僕は静かに君を抱き締めた。 優しく、壊れ物を扱うように。
これから、ふたりは違う道を歩んでいく。 けれど神様、後少しだけこうしていてもいいですか?
ナナナ
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