lucky seventh
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2002年05月19日(日) 違ってしまった道

思い描いた理想からはこんなにもかけ離れてしまった。
未来は一体どこにあるのだろう?



俯きながら君は僕の方に歩いてきた。
肩はわずかにゆれていて、
それに呼応するように君の流れるような長い黒髪は
肩からぱらぱらと落ちてきて、
少しだけ、
そう、ほんの少しだけ、
昔に戻ったような錯角に陥った。

「ごめんなさい...」

君はかすれた声で僕の肩に頭を押し付けた。
目眩がした。
それは急に現実に引き戻された歪みと、
これから知るであろう現実に対しての目眩で。
どうしようもない哀しみが僕を襲った。

「..ごめん、なさ..い....」

切れ切れになる君の謝罪の声。

「ごめ.....」


それは誰に対しても謝罪だったのだろう?


僕は静かに君を抱き締めた。
優しく、壊れ物を扱うように。



これから、ふたりは違う道を歩んでいく。
けれど神様、後少しだけこうしていてもいいですか?


ナナナ

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