lucky seventh
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2006年08月07日(月) 世界の吐息。

一日一回、世界も息をするんだよ。















世界の吐息。














夕闇が迫ると、どこからか湿り気を帯びた空気が
流れてくる。

母には、日が暮れる前に洗濯物をしまってね。
そう言われたのを思い出し、窓を開けた。
沈む太陽の色はどこまでも深くて赤い。
蒸し暑い大気の中、そっと洗濯物に手を伸ばすと
湿り気を帯びていた。
昼間はあんなに天気がよかったのに…
手に取った洗濯物の感触に眉を寄せた。

そう言えば。
ふと、この前友達も言っていたことを思い出す。
洗濯物をしまうベストな時間は2時〜3時くらいだったと言っていたのを
けれど、私的にはその時間帯が一番日が照ってると思った。
確か、その時間帯からもう日が沈むからだとその時、友達は言っていた。
その後、夏の日照時間がどうとか南中高度だからこうとか
色々話したけれど、それは忘れてしまった。

ふいに空を見上げて。
どこからか生温い風が吹いてきて、私に当たる。
その生温い風にまるで息をしているようだと私は思った。
吸い込んだ息を吐き出すような、そんな吐息。



沈んでいく、太陽に
世界が大きく、揺るやかに吐息を落としていた。


ナナナ

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