lucky seventh
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2007年10月29日(月) |
月のない夜、冬のらせん 月シリーズ |
キミは誰?
右目に眼帯をつけた少女が呟く。 自分と同じでありながら金色とは違う 琥珀の瞳が両目にはまっている少女とも少年ともつかない 人。
私? 私は
のばされた腕が、向けられた手の人差し指が
私だよ。
トン と、胸元に突きつけられた。
瞬間、二人は笑う。
あぁ、そうか。
一人は納得したように
うん。そうなんだよ。
一人はあらかじめ知っていたかのように。
それは予定調和 すべてが決まっていたこと。
出会うはずのない二人の出会い なぜなら、二人は同じ魂もつ者同 けして出会うことはない それは記憶、それは螺旋、
さくや
少女は呼ぶ。 自分は知っている なぜなら、自分はかつての彼女だから。
なぁに、ふゆら?
彼女は笑ってこたえた。 彼女は知っていた。 なぜなら、少女ははての自分だから。
ナナナ
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