なな転び八起き
ななとsakuraの闘争?や周りにいる不思議人間たちについて。

2003年02月03日(月) がんばりすぎない勇気


こんばんわ。
今日は、つまんなぃ独り言をつらつら書いてみます。

私の仕事はSEです。
平たく言えばシステム開発で、会社さんを相手にたとえば販売管理のシステムや顧客管理のシステム、流通のシステムなどを提案し、どんな環境で運用すればよいかなど顧客のニーズにこたえられるような、設計・開発を目指しています。
WEBの仕事ももちろんあります。
今はプログラミングの作業は減りましたが、設計書をせこせこ作ってます。

んで、大学を卒業してすぐこのソフトウェア業界に入りました。
専門知識なぁんてのも無くておバカな私、ただどうしても落ちこぼれたくなくて頑張りました。
後輩を持つようになり、社会人も3年目になったころ、今のだーりんと結婚しました。
そして、その頃あるプロジェクトを任されました。
結婚したからといって手抜きしたと思われたくないし、仕事は続けていくつもりだったし、自分なりにそのプロジェクトを成功させようと、がんばりました。

内容は一つの顧客で案件は2つ。
そのプロジェクトに関わったメンバーはざっと外注さんも含めて2、30人くらいなかぁ。
人材が不足していたせいもあって、運用開始時期にあわせ納期を3つに分けたスケジュールを組みました。

メンバーは自分よりひとまわり以上年上の人から、外国人までいたものだから人間関係もちょっと複雑。

終電で帰る日も多かったし、目の下のクマは絶やさなかった(笑)
夜12時ごろ上司からおつかれさんと手渡された紙コップ。。。
コーヒーでなく、かぐわしぃ日本酒の香りがしました。
はたまた、気づけば終電なくなっちまってるよ、おい。
やばいと思いダーリンにTELしたら、「ビルの下にいるよ。車の中で待ってるよ」なんてことも数え切れぬほど。。。時計を見れば2時半。。。そりゃ終電ないわな。

とまぁ、こんな生活を続けてまちた。

まだまだ頑張れるよなと睡眠不足&栄養失調な生活を続けて。。。。



いつかれでしょうか?

いつからか、はっきりは覚えてないけど、
だるくなって、電車に乗れなくなってしまいました。

終電まで仕事してるから、疲れているのはわかっているのに、
朝までねむれない日が多くなりました。

だから毎朝、だるくて気力もなくて、ご飯食べるのもあんなに好きなお酒を飲むのもつらくなりました。
ちょっとエレベータに乗ると、息苦しくてめまいがするようになりました。
吐いてしまう事もありました。
掃除もしなくなりだらしなくなりました。

さらに、
自分が大事にしているものを壊し始めました。
高いスーツとかお洋服をハサミで切っていきました。
高いバッグも壊しました。
なんでなんだろう?
そうしてると一番落ち着けました。
でも、え?私何やってるんだろうと気づくと罪悪感にさいなまれて、
周りの人にばれないように、冷静に片付ける自分もいました。

すごく焦りました。
今まで元気だし大きな病気になったことないのになぁ。。。

そして、人にすすめられて心療内科に通う事になりました。

診断の結果、自律神経失調症といわれました。
よくいわれる「うつ病」というヤツです、はい。

マジでびっくりしましたよー。
だって、私みたいな人間がなるなんて思ってなかったもん。。



それからは、通院してくださいと言われたので、毎週通う事にしました。
薬も量が増えたり減ったり。。。
治るのか?そもそも私がうつ病なのかさえも疑ってました。


でもね、最初は、先生と向き合ったって話すことなんてなかったんだけど、
2ヶ月くらいたってからかなぁ?

はじめて先生の前で涙を流して、ホンネを話しました。
先生は何も言わずに、否定もせず、聞いてくれました。


そして、「がんばりやさんなんだよね」
と言ってくれました。



また、先生に「会社を休職した方がいい」と言われました。


そして、プロジェクトも峠を越えて、あと少しのところでしたが、

会社を休む事にしました。。。


それからしばらく通院を続けました。




今はもう薬を服用せず、普通の生活に戻る事が出来ました。


今、振り返ってみると、やっぱり、

だーりんが一番辛かったですね、きっと。
彼とは結婚してからすぐ忙しくなっちゃって新婚生活なんてなかったように思います。
朝もばらばら、夜もばらばら。。。
週末だって会社だったし。。。
お家でご飯を作ることなんてなかったですね、はい。
彼だってサラリーマンだから毎日朝から晩までお仕事して、それでお家に帰ってきたらごろんとしたいじゃないですか。
なのに自分の奥さん迎えに夜な夜な、でかけなきゃいけないわけですから、
かわいそぉでした。

しかも奥さん休職して家にいるとなったら、うつ病だし(笑)
休職中、だーりんはいつもと変わらず私と接しました。
私がへんなことしてても、ふらふらになっててもわぁわぁ泣いても、
しっかり受け止めてくれました。

こんな経験をして、やっと夫婦になれたと思ってます。
あるイミうつ病に感謝ですな。
(治ったから笑い話になりましたが)


みなさんは、どうですか?
きっとがんばりやさんで生真面目なヒトってたくさんいると思うんですね。

私もそういうたくさんのヒトのうちの一人です。

がんばりすぎないってすごく勇気のいることだと思います。
誰だって、どうせ仕事するなら人によく評価されたいと思うし、自分で満足できる結果を出したいと思うじゃないですか。

でもがんばっていい結果をだしても、よく評価されても、自分が壊れちゃったら元も子もないですよね。
会社は何もしてくれませんよ。




うつ病を経験してから、また新しい夢を持ちました。
そのうち、すっぱり今の会社も辞めて、新しい分野の仕事に就こうと思っています。
その為にはお金もかかるし、脳みそも半端なく使うことになると思います。

でも、何よりもこうやって、また前向きになれる自分に戻れてとてもうれしいです。


ふと、あの頃を思い出して日記に書きました。
とても貴重な体験をしたから記録に残しておこうと思いました。


ちなみにななは抗うつ剤から卒業しかけたころ、出会いました。
だからななも私を助けてくれた恩人だと思ってます。

何か恩返しできないかなと考えて、このHPを開設したってのもありますね。


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