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女優という職業 - 2003年06月23日(月) 最近の若い女性のなりたい職業のトップといえば、モデル。 もちろん、顔だち、そしてそれ以上にプロポーションがよくないことには絶対なれないから、なるのも簡単ではない。 で、きびしい条件をクリアしてモデルになったら、今度はそこにとどまらず、「女優」になりたがる子が多い。 「モデルのままでは芸がない」「一生続けられる仕事ではない」ということなのだろうか、次の関門に挑戦するモデルが多いのだ。 実際、モデル出身(レースクイーンのような傍系のものも含む)の女優が、最近やたらと増えている。 松嶋奈々子しかり、小雪しかり、米倉涼子しかり。 他にも夏川結衣とか、板谷由夏とかがいる。 広末涼子だって、もともとはグラビアモデルだから、その手の女優のひとりといえるだろう。 しかし、彼女たちの「演技」、どんなもんなんだろ。 はっきり言って、そのおおかたは「学芸会レベル」を出ていないような気がする。 あと多いのが、高学歴タレントで女優を兼業しているタイプ。 高田万由子とか、菊川怜とかがそうだ。 こちらも、その演技力には「?」をつけざるをえない。 大体、女優という仕事は、どう考えても「誰にでも出来るもの」ではないだろう。 女優というのは、そもそも「素」の自分で勝負してはダメだ。 「本来の自分とは違う人間になる」、これが出来なくては。 ちょっとばかし顔が綺麗なのが取柄な女性が、誰にでも愛されるような善良なキャラクター(つまり彼女自身とさほど違わない人間)を演じたくらいで「演技」と名乗るのなど、おこがましいというものだ。 こんな役やったら、みんなから嫌われてしまう、そういう悪女役だろうが、あばずれ女の役だろうが、しっかりこなせてこそ「女優」なのである。 自分のパブリック・イメージをこわさないために、役を選ぶようなのは、女優ではない。 あえて断言してしまう。 今の世の中に氾濫しているのはエセ女優ばかり。 特に20代の女優で、演技らしい演技が出来るのは、菅野美穂とか、中谷美紀とか、数えるほどしかいない。 彼女たちの「いやらしい敵役の女」とか「あぶない系の女」とかの演技を見ていると、奈々子や涼子(両方)たちは「演技している」とはとてもいえない。 ただ、セリフを暗誦しているだけ。 女優と名乗る以上、人間の最深部にひそむ「デーモン」のようなものを見せつけてくれなくては、ダメですな。 ...
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