日記帳




2006年08月10日(木) 階段の上、トンネルの向こう

朝家を出る時、母上に「夏休み前だからって気を抜いちゃ駄目よ」と、まるで家に帰るまでが遠足ですのような訓示を受けて参りました。
一体私はいくつなんだ、と思いつつも「大丈夫、一日ぼうっとしてきます」と(答えになっていない)返事をしたところ、「ぼうっとしているのはいつものことだから……」と溜息まじりに納得されてしまい、それはそれで釈然としない気分を味わったのでした。いつものことって……まあ、否定はしません、もとい、できませんが。

でも、いいのです。明日からは誰が何と言おうと、胸を張って、大手を振って、夏休み! なのです。

しばらく前に、『砂の女』を読んだのがきっかけで、『螺旋階段のアリス』を読み返してみました。繋がりといえば、主人公の名前が同じだというただそれだけなのですが、どこかで見たような……と本棚を漁り、見事見つけ出した時には「ビンゴ!」と思わず(胸の内で)叫んでしまいました。前者の解説文にちらりとアリスが顔を出すのも、読書の神様がくれた心躍る偶然です。

久々に再読しましたが、やはり「最上階のアリス」はやるせなくて胸締め付けられて、けれども間違いなく愛に溢れた話ですね。そして、安梨沙さんは相変わらず聡明なお嬢さんですね。確か、二冊目も文庫化されていたはずなので、次回本屋さんに行った時には入手してこようと思います。

特に興味もなく星占いなど眺めてみたら、「長いトンネルをようやく抜け出せそう」と書いてあったので、現金にも真に受けてみることにしました。占いは殆ど信じませんが、良い事は貰っておいても(?)損はないでしょう。
しかし、ラッキーアイテムが「シュレッダー」は、そりゃないだろうと思います。シュレッダーをどうしろというのだ。持ち歩くのか。ずっとシュレッダーがけ(というのかどうかは知りませんが)をしていろというのか。
ラッキーアイテムとしての機能性はともかく、数枚ずつ書類を投入口に差し込んでいると、餌をやっているみたいで愛らしく、私は決してシュレッダーが嫌いではありません。





BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次 入り口へ


ほたる