日記帳




2008年12月26日(金) 大掃除のその前に

冬休みに入ったので、いつか作ろう作ろうと思っていた「今年見た映画リスト」に着手すべく、PC内のファイルをかき回していたら、下記のような細切れが見つかりました。いつかメインディッシュに仕上がることを夢見て、でもきっといつまで経っても細切れのままであろう、そんなあれやこれや。

・彼といえば、達観し切ったような佇まいとは不釣合いに子どもっぽい字と、始終靴紐を結び直していたことが印象に残っている。

・枕木の掘り起こされた跡が、畝のように続く廃線の線路を歩く。

・姿は見えなくとも、防虫剤の強い匂いが雛人形の飾りつけられたことを教えている。

・行き交うトラックのバンパーに張り付いた雪は、牛乳を飲んだ後の顔のようでどことなくユーモラスだ。

・「晩飯に何を食べたか、と聞かれて卵かけご飯、と答えおる。子供は、自分の一番好きなものばかり記憶するからな。しかしこれでは、ろくなものを食べさせなかったようではないか」

・まつろわぬ、という修飾語から真っ先に連想するのは、太陽の近いあの街で首筋をじりじりと焦がされながら眺めた銅版の横顔ではなく、唇を一文字に引き結んだまほろの顔だった。

最後のふたつは有望株です。


話は変わって、先日の週末、東京へ遠征して参りました。
その時の出来事など綴っておきたいと思っているのですが、とりあえず思い出したのが晩御飯を食べつつ友人と交わした「こんな自動販売機は嫌だ(乳酸菌飲料編)」という(前後の文脈を説明しない限り、全く意味を成さない)会話だった辺り、きっと出直した方が良いのだと思います。
東京では、お久しぶりの、大好きな方にお会いしてきましたので、あの幸せな時間を思い返すのにこんなふやけた頭ではいけません。
すっかり遅くなりましたが、その節はありがとうございました……と御礼の念を送るのみにて、今回は失礼いたします。





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ほたる