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■ まごころを、君に。
続いていたとは驚きです。
今まで哲さん(とよばれてるんやで!)の、あの強烈なヴィジュアルで おなかがいっぱいになってしまい、肝心のコンテンツを読む心の余裕が 無かったのですが、今回始めてコンテンツを全部読みしましたですよ。
日記は涙無しには読むことが出来ませんでした。 いや、決して今ルーマニア国旗の脅威がわが身に差し迫っているから、 ということではなく、絶望のコールタールの海を、見る影もない陸地に 向って、かすかな希望だけを胸にはいずっていかなければならない、 ある意味では社会の「真実」を目の当たりにしている春樹くんに、 感情移入しないわけにはいかなかったからでしょうか。 筋少好きだったことも、多分に影響しているのかもしれません。
ああ、悲しきダメ人間。 この世を燃やしたって、一番ダメな自分は残るぜ。
東京で融資関係の仕事をし、「俺は、過去を捨てた。」と語った兄。 春樹君の母の独白、そして葬式での騒動。哲さんの獣のような性。 絶望の淵に出会った民族の英雄と曾祖父の思い。春樹君は自分の ルーツを辿り、時に向き合いながら、広島の熱い8月の夏へと 物語が集約されていきます。
「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリー・ワン」
一気に読み終わった後、父が死んだ日の、鮮やか過ぎる夕焼けを 思い返しながら、思わず口ずさんでしまいました。 マッキーはどんな気持ちで、あの曲を書いたのでしょう。
2004年01月14日(水)
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