いきいき定点観測記
Katsura



 日本はあほで出来ている

Theワイド見てましたら、「物理学でアテネオリンピック目指す」
アスリートの人の特集をしていました。妄言とか、ドクター中松ではなく、
本気且ついうだけの実力と実績を持っている人です。
環境の整った体育大で練習に専念すれば、もしかしたら
もっと記録が伸びたかもしれませんが、あえてそれをせずに
物理学的なアプローチで記録を伸ばしつづけるその姿に、
「日本伝統のあほ文化」を見た気がします。

日本で言うところの「あほ」は、改革者であったり、はたまた、
時代や常識に流されない「日本人の美徳」を体現した人間であったりするのです。
前者の代表は信長や竜馬ですし、後者の代表は赤穂浪士や新撰組だったりします。
「プロジェクトX」なんぞ、「あほ」の見本市ですよ。
「あほ」でなければ、突き抜けた物/事なんぞ、できっこないですから。
そして「あほの軌跡」は、人の心を多いにうつのです。

時代や常識に流されない、と思わず書いてしまいましたが、
そもそも日本人は、本質的に「常識」や「時代背景」に左右されるという事が
嫌いなのかもしれません。同時に「常識に縛られず〜」という言葉も普通に
使われるところをみると、常識通りに行動する事を良しとする背反した
性質も持ち合わせているのでしょう。

奇しくも、詩人・猪木は
「バカになれ!」
と著書で叫んでおられます。
こんな時代だからこそ、自分にとっての「あほ」とはなにかを
考え、実行するのが大事なのではないでしょうか。
高飛びのひとは是非アテネに行って欲しいものです。
そしてあほがどれだけ尊いものかを見せて欲しいものです。


2004年01月19日(月)
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