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Swingin Notes

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〜過ぎ行く日々の記録〜
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2003年12月21日(日) Pat Metheny Solo & Trio at "Blue Note Tokyo"

まだ真夜中もいいところの3:30に起きた日曜日。こんな時刻に起きたのにはちゃんと理由があって、今夜は南青山の「ブルーノート東京」にパットメセニー(Gt.)の公演を観に行くことになってるんですね。ここは事前予約を受け付けた上で15:00から整理券を配付して、その順序に席に案内される仕組みになってるので、良い席に座るためにはなるべく早い時刻から店の前で待っている必要があります。開演は18:30。それに対して僕が準備を整えて家を出たのは5:30、現地に着いたのは6:30でした。何と12時間前(笑)。

出掛ける前に見た天気予報では、今日の東京の日の出は18:45ごろ。したがって現地に着いた時点ではまだ真っ暗でしたが、そこには既に9人が開店待ちの列を作っていました。店に昨夜電話して訊いたところでは、昨日10:00の開店時には十数人が列をなしていたとのことだったんですが、それにしてもまだ6:30だというのにこのヒトたちはいつやってきたんでしょう? 中には寝袋にくるまって寝てるヤツもいるし(笑)。

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そんなこんなで、開店して取り敢えずロビーまで入れるようになる10:00まで3時間半、オシャレな街青山の路上でホームレスよろしく座り込んで待機。こうなることは事前に店の人にも聞いていたしある程度覚悟していたので、こっちもそれなりに武装はして臨みます。クッションに携帯カイロ、靴底に敷くタイプの温熱シート、お茶とコーヒーがそれぞれ入った2つの水筒、朝食用のパン、それに暇つぶし用の文庫本2冊にPowerBook、そしてもちろんフル充電済みのiPodと、8時間以上過ごすために必要なあれこれをバックパックとトートバッグに入れて持っていきました。

ようやく夜が明けてきたとはいえ、寒風吹きすさぶ屋外にずーっと待ってなきゃならないワケで、これはやっぱり間違いなく寒い。お茶もコーヒーも持って行ってはいましたが、何せトイレに行けないのであまりガブガブ飲むワケにも行かず、コートのジッパーをしっかり上げてバッグで風を塞いでとりあえず読書。1時間に1回ぐらいのペースで立ち上がってストレッチをし、また元の場所に座り込んで・・・を繰り返しているウチにようやく店のドアが開いてロビーへ。もちろん真っ先にトイレに駆け込みました(笑)。

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それから今度は整理券の配付が始まるまでロビーで待機。路上よりは落ち着いた環境なので、持ってきていたパンをここで食べて腹ごしらえし、それからPowerBookを開いてあれこれ書き物を。途中でとうとうiPodのバッテリが切れ(8時間連続駆動はウソじゃなかった)、そろそろ待ちくたびれたなー、と思い始めた14:30、予定を前倒しして整理券の配付が始まりました。ここで初めて気がついたんですが、僕の前にいた9人のうち半分以上は21:30からのセカンドセットのために並んでいたらしく、結果的に僕の順番は「4番目」に。これなら最前列とは言わなくてもかなり良い席をキープできるはず。まずはホッとひと安心しました。

ひとまず店を出て、同行者との待ち合わせ場所である渋谷に戻りました。場所取りのために持ってきたモロモロの荷物は邪魔になるので駅のロッカーに預け、最初にK山さん、次にO田さん、最後にSさんと合流して、タクシーで再び青山へ。ほぼ毎日顔を合わせているK山さんやO田さんはともかく、既に転職しているSさんとは皆久しぶりの再会なのでまずはそれを祝して皆で乾杯。それからお互いの近況やら誰それの消息やら、そんな話をしているうちに開演時刻です。

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最新作で使ったバリトン・ギターを持って現れたパット・メセニーはまず静かに1曲、それからちょっとアップテンポのナンバーを1曲弾き、それからクリスチャン・マクブライド(B.)、アントニオ・サンチェス(Dr.)を招き入れて怒濤の弾き倒し(笑)が始まりました。まあフリークとまでは言わないにせよパット・メセニーのアルバムは何枚も持ってるし、どういうプレイをする人かはそれなりに分かってたつもりなんですが、やはり生で観ると迫力が違います。人間業とは思えない指さばきや、細かいところまで互いの演奏に集中してこそのアンサンブルの美しさに、思わずグラスを手にするのも忘れるほど。

個人的に面白かったのは、彼の「飛び道具」であるピカソ・ギター(40本以上の弦が色んな方向に張ってある特殊なギター)でハープのようなアルペジオを弾いた瞬間に、同行の3人が一斉に音の出る方向を確かめようと首を伸ばしたこと。でもまあ、確かにアレは反則っちゃー反則だよねえ(笑)。

そんなこんなで一気に90分、気がつくと20:00を回って最後の曲に。演奏が終わった後も拍手は鳴り止みませんでしたが、入れ替え制の悲しい性でアンコールはないままセット終了。でもまあ十分過ぎるほど楽しめるステージでした。

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「ブルーノート」を後に、用事があってここで別れたK山さんを除く3人ですぐ近くの和風の個室バー(?)で2次会を。ここでも散々仕事の話やら何やらで盛り上がり、「まあ明日も仕事だからそろそろ・・・」と腰を上げたのは22:00過ぎ。渋谷駅で荷物を回収して井の頭線で吉祥寺に戻り、最後まで一緒にいたSさんと別れて家に帰り着いたのは23:30近くのことでした。ふー、20時間ぶりぐらいに自宅に戻ってきたよ。今日は長い一日だったなあ・・・でもまあ、みんなが楽しんでくれたんならそれで良いけどね。

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朝:なし
昼:あんパン、ローズネットクッキー
夜:生ガキ、骨付きチキンと野菜の煮込み、フライドポテト、ビール2杯、ウィスキー1杯


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