現実逃避

最近の読了本
加納朋子『虹の家のアリス』
アリスシリーズの続編。前作と比較して、安梨沙が随分現実味を帯びてきた……前はホントただのマスコットみたいな感じだったけど、肉がついてきた感じ。これは続かないのかなー。仁木ファミリーも魅力的で楽しいお話でした。
歌野晶午『世界の終わり、あるいは始まり』
結構長いのですが、一気に読める。う〜ん、賛否両論ありそうですが私は好き。しかしこういう、色んな場面が交錯するような書き方は歌野さんのくせなのかしら。『死体を買う男』もそうだったよなあ……しかし『死体〜』の時のマニアックさは薄れてる。一般向けという感じ。
少年犯罪を加害者の家族側からの切り口で書いたものなので(一応)どうも石田衣良の『うつくしい子ども』を連想させますが、あれはかたりべも子どもだったので(犯人の兄)またちょっと違いますよね。
金原ひとみ『蛇にピアス』
噂の芥川賞受賞作ですね。
一言でいうと『他人事』な話……私にはフィクションとしか楽しめませんが、実際に共感したりリアルに感じる人も多数いるのだと思います。私がそういう世代や環境でなかったということなんでしょう。残念なような安心なような。
ただ、ヒロインが警察に食って掛かるシーンは、とても可愛く見えた。



あの、もうホントに、本読んでる場合じゃないから。
2004年02月19日(木)

ニッキ / 松

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