恋文
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2002年04月07日(日) 春の風

春の風が吹く。葉っぱの間にまだ残っていた桜の花びらが降ってくる。
地上に落ちても、なお、転がるように飛ばされていく。
そんな中でも、日溜りの芝生のうえでは、恋人たちが寄り添って座っている。
あれがあなたとわたしの姿だったらよかったのに。
彼らのかたわらを通りすぎながら、ふと髪に手をやると、風に吹かれて舞い落ちてきた花の芯が引っかかっていた。


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